1
2008年 11月 26日


夫の母が住むインディアナをはじめとする中西部や東部には、
厳しい戒律のもとに近代的な文明の利器を排除した暮らしを守り続ける
多くのAmish(アーミッシュ)が住む。
前回、義母のところを訪れたときにもアーミッシュビレッジに出かけた。


実はアーミッシュの人々を写真に撮ることは禁じられている。
そうは言いながらも最近はアーミッシュの暮らしを紹介する書物やウェブサイトも数多くあり、
本当のところはよくわからないが、
義母の親しいアーミッシュの一家は写真撮影は頑なに拒んでいる。。
この日も訪れたショップで撮影の許可をもらい、ディスプレイ商品をカメラに収めたが、
ここで働くアーミッシュの人を撮ることはできなかった。
この人形のスタイルがアーミッシュの人々の日常着。


この麦藁帽もアーミッシュのトレードマーク。
アーミッシュの人たちを魅力的に撮影した美しい写真はここで見ることができる。



焼き物もあれば、かごも手作り。
質素な中にもその色使いの美しさに思わず見とれてしまう。
大量生産大量消費の時代に成長した者にとって、ここで見る品々の値段はかなり高価格だ。
しかし、一つずつ人の手によってつくられていることの代価は、決して商品に対する物理的な価値だけではないように思えた。
最も見たかったのが…
■
[PR]
▲
by lanova
| 2008-11-26 01:44
| Trip
|
Trackback
|
Comments(68)
2008年 11月 14日
10月の後半、夫の母がFort Wayne, Indiana(インディアナ州フォトウェイン)から
我が家を訪れていた。
約1週間の滞在の後、夫とともに義母の家まで彼女を送っていった。
同じ国内といってもここからは650マイル、約1,040km離れている。
夫は1週間の間に送迎で2往復したわけで、長距離トラックの運転手並みだった。
義母の家を訪れるのは、2004年以来だから4年ぶり。
義母一人暮らしには少々大きすぎる築100年以上を経た家はあのときのままだった。


2階にある4つのベッドルームのうち1部屋には
夫と妹の赤ちゃんのころからのおもちゃや衣類などが
ベビーベッドの上にそのまま大切に置かれている。
4年前に初めてこの部屋を見たとき、
こんな風に息子たちのものを保存してこなかったことを後悔した。
階下の暖炉跡の上にはドイツ人の義母らしく、ビアマグがずらりと並んでいる。
義母は今でこそビールを飲むことはなくなったそうだが、
ドイツでは朝は1杯のビールから始まったものだと話す。


各ベッドルームには手作りのキルトカバーがかけられており、
これらは義母が義父とともに作ったのだそうだ。
夫の父は15年前に他界しており、私は会ったことはない。
晩年は病状が進み、ほとんど家の中で過ごすことが多く、
義母とともにキルトや編み物などをして過ごしたという。
我が家のカウチカバーも義父の手作りだ。
義父は頑固一徹の人生を過ごした人だと聞く。
その晩年、こうして縫い針や編み針を手にしながら、どんな思いを胸に抱いていたのだろうか。

義母の家はまるでアンティックショップのように古き時代のものが、そのままきれいに保管されている。
大きなGrandfather Clockも長い間、時を刻み続けているし、壁掛け時計はなんともいえない優しいメロディーで時を告げる。

この左の道具は、何に使うものかまったく見当がつかなかったが、Bed Warmer(ベッドウオーマー)というそうだ。
棒の部分は中からはずすことができ、ちょうど火箸の太いものの先が円盤状になっている。
これを暖炉の中に入れて熱くし、再びこのカバーを被せ、そのままベッドの中であちらこちらへと滑らせて、温めるのだそうだ。
冬には時として2m近くもの積雪があり、0度を下回る日が続くここFort Wayneでは欠かせない道具だったのだろう。
右の絵は馬小屋の扉そのものが立体的な絵画になっていて、扉の木の朽ち具合に何とも言えない趣がある。

義母のコレクションかどうかは確かめなかったが、家の中のいたる所にアンティックのガラス製のランプが飾られている。
中でもこのやわらかい灯りを放つランプは灯りが入るだけで、その場を優しい空気に変える。
家中のランプを集めたらランプショップができるのではないかと思うほどランプの数は多い。
日本ののように部屋全体を明るくするのではなく、間接照明が多いこちらではランプは欠かせない家具であり調度品なのだ。



そして地下に下りてみれば…
我が家を訪れていた。
約1週間の滞在の後、夫とともに義母の家まで彼女を送っていった。
同じ国内といってもここからは650マイル、約1,040km離れている。
夫は1週間の間に送迎で2往復したわけで、長距離トラックの運転手並みだった。
義母の家を訪れるのは、2004年以来だから4年ぶり。
義母一人暮らしには少々大きすぎる築100年以上を経た家はあのときのままだった。


2階にある4つのベッドルームのうち1部屋には
夫と妹の赤ちゃんのころからのおもちゃや衣類などが
ベビーベッドの上にそのまま大切に置かれている。
4年前に初めてこの部屋を見たとき、
こんな風に息子たちのものを保存してこなかったことを後悔した。
階下の暖炉跡の上にはドイツ人の義母らしく、ビアマグがずらりと並んでいる。
義母は今でこそビールを飲むことはなくなったそうだが、
ドイツでは朝は1杯のビールから始まったものだと話す。


各ベッドルームには手作りのキルトカバーがかけられており、
これらは義母が義父とともに作ったのだそうだ。
夫の父は15年前に他界しており、私は会ったことはない。
晩年は病状が進み、ほとんど家の中で過ごすことが多く、
義母とともにキルトや編み物などをして過ごしたという。
我が家のカウチカバーも義父の手作りだ。
義父は頑固一徹の人生を過ごした人だと聞く。
その晩年、こうして縫い針や編み針を手にしながら、どんな思いを胸に抱いていたのだろうか。


大きなGrandfather Clockも長い間、時を刻み続けているし、壁掛け時計はなんともいえない優しいメロディーで時を告げる。


棒の部分は中からはずすことができ、ちょうど火箸の太いものの先が円盤状になっている。
これを暖炉の中に入れて熱くし、再びこのカバーを被せ、そのままベッドの中であちらこちらへと滑らせて、温めるのだそうだ。
冬には時として2m近くもの積雪があり、0度を下回る日が続くここFort Wayneでは欠かせない道具だったのだろう。
右の絵は馬小屋の扉そのものが立体的な絵画になっていて、扉の木の朽ち具合に何とも言えない趣がある。


中でもこのやわらかい灯りを放つランプは灯りが入るだけで、その場を優しい空気に変える。
家中のランプを集めたらランプショップができるのではないかと思うほどランプの数は多い。
日本ののように部屋全体を明るくするのではなく、間接照明が多いこちらではランプは欠かせない家具であり調度品なのだ。



そして地下に下りてみれば…
■
[PR]
▲
by lanova
| 2008-11-14 18:30
| Trip
|
Trackback
|
Comments(44)
2008年 11月 09日

ついこの前は、小春日和ってんだか、乾いた芝の上が気持ちよくってねえ、極楽気分でたまにはおなかも日光浴さ。
ほら、あたしゃちっとも腹黒くなんかないだろ。
でも、こんな格好で寝てるとこを写真に撮るなんて、ここの女主人も配慮のない人間だねえ。

まあ、あたしとしてはちょいと気に入らない子なんで、正直なところ「やれやれ」って気持ちもあったんだけどね。



半ばもう帰ってこないとあきらめかけた頃、戻ってきたんだよねえ、ゆき。
といっても自分で戻ってきたんじゃないんだ。
この子は近所に住んでいたんだけど、そこの主人たちが遠方に引っ越すってんで、この家に養子に来たんだね。
でもって10月の終わりにここの主人たちが数日間家を空けたんだが、そのときにどうやら元の家に戻っちまったようなんだよ。
どこをどうして入り込んだんだか知らないが、新しい家主のベッドルームで眠ってたんだと。
そこの家の人が連れてきてくれたんだね。
まったく人騒がせな子だよ、この子は。

人(猫)の真似っこばっかりをしてるんだね。
あたしや大きなバケツに入っている水を飲むと、自分もおんなじようにしたがる。
ちょいと前まではバケツの上に顔が届かなかったんだが、今じゃ、ほら、この通りさ。
目のまではじく水が面白ってしょうがないのさ、子どもだねえ。


家の中ではゆきにちょっかいばっかり出してんだが、さすがにあたしには出さないねえ。
子どもながらにあたしがそういうのは嫌いだってわかってるみたいだ。
だけどやっぱりゆきが姿を消していた間は、はなも何だか元気がなかったねえ。
でも、もちろんあたしゃ、遊んでやらなかったよ。

主人たちは冷や冷やしたときも遭ったみたいなんだが、これで一安心だと話してた。
なのに、これだよ!
ちよのおっぱいをしゃぶってるやつがいる!
それも犬じゃないよ、猫だよ、猫!



はなだってもう立派に母親になれるんだよ。
生後6ヶ月を過ぎたからね。
それがこれだよ、あたしゃああきれてものも言えないね。
ちょっとはなの姿が見えないと思うと、ちよの懐にもぐりこんでチュッパチュッパやってるんだから…
ま、ちょっと羨ましい気がしないでもないがね…

あ、人間の方はどうだか知らないよ。
ここんとこ寒くなって、夜になるとあたしを家の中に入れたがるんだよ。
鬱陶しくてしょうがない。
別に外でもあたしゃ構わないんだけどね。
ちよと身体をくっつけて寝ると意外と暖かいんだよ。
ま、しょうがないね、冬の間だけ家の中に入ろうかね…
そちらさんも風邪に気をつけるんだよ。
*写真はクリックで拡大
ポチッと、応援よろしくお願いします!

こちらもポチッとよろしく!

■
[PR]
▲
by lanova
| 2008-11-09 21:10
| Cat & Dog
|
Trackback
|
Comments(32)
2008年 11月 07日
Right over there(ちょっとそこまで)といって、
夫の同僚の家まで耕運機の引き取りに行ったのは10月半ばのことだった。
そのときたわわに実ったペッパー類をたくさんもらって帰った。

左からバナナペッパー、ハラペーニョ、グリーン・チリペッパー、タバスコ、カイエンペッパー、
ちらりと見えているオレンジ・チリペッパーなどなど。
こんなにたくさんあっても実際料理に使うのはほんの少しで十分。
それならHot Pepper Sauceを作りましょということになった。
夫と二人でレシピ本をめくったり、ウエブサイトで検索したり…
もちろん目指すは「手も費用もかからず簡単にできるもの」
早速見つけてその日に仕込む。
そしてできたのは…
夫の同僚の家まで耕運機の引き取りに行ったのは10月半ばのことだった。
そのときたわわに実ったペッパー類をたくさんもらって帰った。

左からバナナペッパー、ハラペーニョ、グリーン・チリペッパー、タバスコ、カイエンペッパー、
ちらりと見えているオレンジ・チリペッパーなどなど。
こんなにたくさんあっても実際料理に使うのはほんの少しで十分。
それならHot Pepper Sauceを作りましょということになった。
夫と二人でレシピ本をめくったり、ウエブサイトで検索したり…
もちろん目指すは「手も費用もかからず簡単にできるもの」
早速見つけてその日に仕込む。
そしてできたのは…
■
[PR]
▲
by lanova
| 2008-11-07 17:49
| House
|
Trackback
|
Comments(28)
2008年 11月 06日
ある日のこと、郵便受けにそれほど大きくはないが、かなり重量のある小包が入っていた。
宛名を見ると夫になっているが、差出人の名前に見覚えはない。
夫にそれを見せると「そう、そう、そう!待ってたんだよ!」と嬉しそうに包みを開けた。
そして出てきたものがこれ…

「いやあ、ebayで見つけたんだぜ!しかもたったの10ドル!こりゃあいい買い物だよ!」
(いや、送料が12ドルかかってんですけど…)と心の中でぶつぶつつぶやきながらも、
この今まさに物置の置くから引っ張り出してきたばかりのような鉄の塊は一体何?
そう尋ねると嬉しそうな顔で「キッチンで大活躍するものだよ」と言う。
(でも、ひどく古いし汚いんですけど)と、これまた心の中でぶつぶつ…
夫は「これを新品同様にするから」と、嬉しそうにほくそ笑んでいた。
再生されてきたものは…
宛名を見ると夫になっているが、差出人の名前に見覚えはない。
夫にそれを見せると「そう、そう、そう!待ってたんだよ!」と嬉しそうに包みを開けた。
そして出てきたものがこれ…

「いやあ、ebayで見つけたんだぜ!しかもたったの10ドル!こりゃあいい買い物だよ!」
(いや、送料が12ドルかかってんですけど…)と心の中でぶつぶつつぶやきながらも、
この今まさに物置の置くから引っ張り出してきたばかりのような鉄の塊は一体何?
そう尋ねると嬉しそうな顔で「キッチンで大活躍するものだよ」と言う。
(でも、ひどく古いし汚いんですけど)と、これまた心の中でぶつぶつ…
夫は「これを新品同様にするから」と、嬉しそうにほくそ笑んでいた。
再生されてきたものは…
■
[PR]
▲
by lanova
| 2008-11-06 23:18
| House
|
Trackback
|
Comments(32)
1