2008年 05月 30日
Snapping Turtle
これは何かというとカメである。
まあ、いくらなんでも鶏に見える人はいないだろうし、れっきとしたカメであることには違いがない。
普通カメというと、おっとりとした動きがユーモラスで、
おとぎ話や童話などでも、善良な動物として描かれることが多い。
また「鶴は千年、亀は万年」などと長寿のために、縁起のいい生き物の代表格でもある。
総じて「カメさんはいい動物」のカテゴリーに入れられることが多いのだが…
ところが、このカメは危険な要注意人物ではなく、要注意カメなのだ。
北米産のSnapping Turtle、カミツキガメである。
このカミツキガメにも多くの種類があるようだが、ミシシッピには多く生息しているという。
通常は水の中に棲んでいて、陸上には産卵期以外は上がってこないという。
実は今がこの産卵期。
家の前庭にある池は人工なので、ここにはこのカミツキガメは生息していないが、
裏の森の中ににある自然池には多数生息しているようだ。
そのカメたちが産卵にために水から上がり、のこのこと庭の中にまでやって来るのである。
ところが、エリやちよがこのユーモラスな動きをする生き物に無関心でいるはずがない。
エリは恐る恐るちょっかいを出すだけだが、
ちよにいたっては森の中に入ってこの凶暴なカミツキガメを口に銜えてきた。
さすがに夫も私もギョッとした。
一旦噛みつかれたら、ものすごい力で離さないという。
可哀想だけど、エリやちよに何かあってからでは遅いわけで、
あまりにもサイズの大きいのはズドン!
そしてその後、庭の隅に穴を掘ってそっと埋めていた夫。
どうやら日本でもペットとして飼っていたものを、捨てたり、川に放したりして、
トラブルも起こっているようだ。
種類にもよるが大きいものだと甲羅が1m近くにもなるというから、
まさしくガメラ並みだ。
池の中から産卵のためにザバーッと出てきたら、やっぱり恐怖に顔が引きつるだろうなあ。
*写真はクリックで拡大
by lanova
| 2008-05-30 23:45
| Garden