2008年 03月 15日
Mar. 15/Thoughtful Gift
少し前のことになるが、そろそろ2月も終わろうとする頃、
日本から大きな段ボール箱が届いた。
日本のスーパーなどで見かける野菜の梱包に用いられるダンボールだ。
差出人の名前を見て、ちょっと驚き、そして嬉しくって、
荷造りテープをはがすのももどかしく箱を開けた。
中から出てきたのは、懐かしい日本の食品の数々。
ミシシッピでは、LAのように簡単には日本食材が手に入らないことを知っているTさんからの
心づくしの品々が詰まっていた。
中に添えられた手紙には、「これなら日本を味わってもらえるかなと、
一つ一つ品物を見ながら買い物を楽しませてもらいました」と書かれていた。
その心遣いが嬉しくて、一つ一つの品物を手に取りながら、喉の奥がキューンとなった。
Tさんとは、このブログがきっかけでお付き合いが始まった。
帰国したときにはお会いして、朝までおしゃべりを楽しんだ。
今ではまるで姉と妹のようなお付き合いをさせてもらっている。
たまたまTさんと知り合うきっかけはインターネットだったかもしれない。
でも、それはほんのきっかけに過ぎない。
わずか10年ほど前には、インターネットで人と人が知り合うなどというのは、
奇異なことに思われていた。
いや、5、6年までもそうだったかもしれない。
でも、たとえば公民館のお料理教室で知り合うように、
大学の同じ講義を取っている中で知り合うように、
インターネットで知り合うのも、一つのチャンスに過ぎない時代になっている。
ただ、直接の出会いでないことが、唯一不安要素を含んでいるのかもしれない。
それも昔、昔に流行った文通で知り合うというのと似通ったところだ。
文通にしてもネット上のメール交換にしても、
やり取りを重ねていくうちに相手の姿は必ず見えてくる。
そこで相手を等身大に見ることができるかどうかなんだろうと思う。
単なるバーチャルな関係になってしまうか、実体のある人と人との関係になれるかの境目は。
夫との最初の出会いも、実は、インターネットだったのである。
*写真はクリックで拡大
by lanova
| 2008-03-15 17:56
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