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Casa de NOVA in Minnesota

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The Getty Center in LA 5

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The Getty Centerの3点セット、庭園と建築と美術品。
建築に関しては概観は実にモダンである。
1983年から建設が始まり、オープンは1997年だというから
実に14年の歳月がかけられているわけである。
ここで特徴的なのが、センターの外壁や床面に用いられている
トラパティンという多層大理石。
これはイタリア、ティヴォリのパグニが産地であり、
ローマ人はかつて、この採石場から切り出したトラパティンを用いて
コロッセウムやトレヴィの泉、サンピエトロ大聖堂の柱廊を作ったといわれる。
このトラパティンの運搬に要した貨物船の航海数は何と100回。
その量は16,000トン、総面積100万平方フィートだそうだ。
凡人の想像力ではその数字からはなかなかイメージできない。
実際にその場に立ってみて、初めて「ほほぅ」とため息が出る。
テーマ別に数館に分かれているが、
北館は17世紀以前、東館と南館は17~19世紀、
西館は19世紀以降の美術品が収蔵されている。
絵画などはそれほど有名なものがあるわけではないというが、
高校時代の美術の教科書で見かけた作品もそこかしこに展示されていた。
ここは美術品の保存状態がとてもいいことで有名である。
今までの経験から美術館での写真撮影はご法度だと思っていたので、
ドガの「踊り子」の前でカメラを向けている女の子は叱られやしないかと、
ひやひやしていたところ、警備員も何も言わない。
半分以上、回ったところで「写真を写してもいいんでしょうか?」と尋ねたら、
フラッシュさえ焚かなければ構わないと言う。
それならもっと最初から写せば良かったと思ったが、
後戻りするほどの体力と時間は残されていなかった。


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ここの収蔵品で有名なのは、ロココ調の家具や調度品。
まさに保存状態がいいということを如実に物語る展示品である。
そのままここに住めるのではないかと思うほどだった。
さすがにロココ調となると少々一般住宅には重過ぎるかもしれない。
まずは天井や柱、照明器具。
ミシシッピの家にはカラム(柱)が設計されていて、
どうしてもそういうところに目が行く。
天井の装飾にも興味津々。
実際にこういう照明器具をつけることはないだろうが、
どこからか室内楽の調べが聞こえてきそうな淡い光は実に優雅だった。

"Adagio In G Minor For Strings and Organ" Karajan


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by lanova | 2006-06-23 23:55 | Trip