2006年 02月 09日
夫殺し
読みかけのこの本を何気なくリビングのテーブルの上に置いていたら、息子から「お母さん!なんつー本を読んでるの!」と思わず言われてしまったほどの、ちょっとギョッとするようなタイトルの作品。
これは1993年の発行で、現在では絶版になっており、早くも古書扱いである。
当時、なぜこの本を購入したのか、そのあたりの記憶は定かではないが、おそらく何かの書評誌をで紹介されているのを読んで、購入したのだと思う。
それまで接したことのない台湾文学に惹かれたのと、フェミニズム文学というのに食指を動かされた。
昨年読んだ「ワイルド・スワン」同様に、ほんの数十年前の社会における女性のポジションのあり方に愕然とさせられる。
今では雇用機会均等法だのセクシャルハラスメントだのが当たり前に社会になっているが、この作品に描かれているのは、男女平等などという以前の問題。
もちろん今の台湾ではこんなことはないのだろうが、この作品が台湾社会に投げかけた影響はどんなものであったのかとふと思う。
タイトルのインパクトが強すぎるせいもあるのかもしれないが、文庫本になって、もっと多くの人に読まれてもいいのではないだろうか。
夫殺し/李昴(宝島社)
これは1993年の発行で、現在では絶版になっており、早くも古書扱いである。
当時、なぜこの本を購入したのか、そのあたりの記憶は定かではないが、おそらく何かの書評誌をで紹介されているのを読んで、購入したのだと思う。
それまで接したことのない台湾文学に惹かれたのと、フェミニズム文学というのに食指を動かされた。
昨年読んだ「ワイルド・スワン」同様に、ほんの数十年前の社会における女性のポジションのあり方に愕然とさせられる。
今では雇用機会均等法だのセクシャルハラスメントだのが当たり前に社会になっているが、この作品に描かれているのは、男女平等などという以前の問題。
もちろん今の台湾ではこんなことはないのだろうが、この作品が台湾社会に投げかけた影響はどんなものであったのかとふと思う。
タイトルのインパクトが強すぎるせいもあるのかもしれないが、文庫本になって、もっと多くの人に読まれてもいいのではないだろうか。
夫殺し/李昴(宝島社)
by lanova
| 2006-02-09 21:14
| Book