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Tora Diary 17

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5月の初め、トラに大異変が起こった。
彼のいたずら振りはかなり度がはずれているため、ちょっと長めの外出をする際は、プレイペンに入れて出かける。
外出先から帰ってくると「早く出せよ!出せよ!出せよ!」と出せよコール連発のトラ。
ところがその頃から無言。
というより反応なし。
欠食児童のように自分のエサはもちろんのこと、ユキのエサまで食べるわ、我々の食事の皿の中が気になるわ、ゴミ箱の中へもすきあらば飛び込みたい、そんなトラなのに、えさに見向きもしない!
おやつのカリカリにも反応しない!
最初は「彼女に振られたんじゃないかぁ」なんてのんきなことを言っていた夫も、さすがに食べないから体重が減ってやせ始めると気が気ではなくなったようで、以前、交通事故に遭ったときに手術をしてもらったミネソタ大学動物病院へと連れて行った。
とりあえず検査をするけど200ドルちょっとかかるとのことで、夫は了承。
ところがその検査では(どんな検査かわからないけど)、全部シロ。
原因がわからないので、またしても検査。
それでもシロ。
だからまた検査。
結局4時間近く経って、「いやあ、どこにも異常がないんだけど…」ってトラは診察室から連れ出された。
そして出された請求書を見て、夫はひっくり返りそうになったそうな。
なんと620ドル!
どこが200ドルちょっとなんだよ~!
しかも原因不明のまま。
「翌週にMRIをすれば原因がわかるかも…」とその獣医は、言ったそうな。
しかも日本人の獣医だったという。
一緒に行ったわけではないので、詳細はわからないけれども、普通、検査って「あたり」をつけてするものじゃないだろうか。
とりあえず片っ端から検査するって言うのはちょっとおかしいんじゃないだろうか。
検査疲れで余計にぐったりして帰ってきたトラ。
いつものようないたずらもしなければ、おやつをねだることもない。
このままやせ細って、1年8カ月の人生ならぬ猫生を終えるのかと思うと切なくてならない。
せめて最後はこの腕の中で…
そう思い、時間のあるときは常に抱いて過ごす。
普段は買わない「高級」猫缶を最後と思い、買ってくる。
ん?
ほとんど食べなかったトラがこの「高級」猫缶に反応する。
すると少しずつ食べ始めるではないか。
その後は徐々に食欲も増し、ベッドから出て動き出す。
とは言っても「抱っこして~!」と甘えることがほとんど。
ん?
だけど目の輝きが違って来てるぞ。
結局「不治の病」とドラマチックな展開になりそうだった2週間がまるでうそのように、今では以前と変わらぬ、いや、前よりももっとアクティブになり、テリトリーをどんどん広げている。
トラは本当に失恋したのかもしれない。
それにしてもあの620ドル、あれは、一体何だったのだろうか…
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写真は我が家で勝手に「サクラ」と呼んでいる木。
この辺りではどこにでもある庭木で、5月に1週間ほど花を咲かせてあっという間に散る。
花の後にはさくらんぼのような小さな実ができる。
今年はトラ騒ぎで花見どころではなかったけれど…

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by lanova | 2015-05-31 23:45 | Cat