2005年 07月 12日
ナイフ
以前から気になる作家の一人だった重松清。
何年か前に「日曜日の夕刊」を読み、読み終えたときに少し重たい気分を引きずっていたことを思い出した。
この「ナイフ」は子どもたちのいじめがテーマになった短編集。
でも、決して説教的でも道徳的でもない。
よくある「いじめをなくそう」的なスタンスでかかれていないところに共感が持てた。
思い出してみれば、いつの時代もいじめはあった。
私が小学生の時代にだっていじめはあったし、私だっていじめる側になったこともあれば、いじめられる側になったことだってあった。
でも、そんなこと親に話せるわけないじゃん!
そうなんだ、親にだけは話したくないのだ。
ここに収められた作品は、そこからすべてが始まっている。
今、親になっている私たちはすべて子どもだった時代があるはずだが、いつの間にかそんなことを忘れてしまっている。
重松清はそれを忘れないでいる人なのかもしれない。
ナイフ/重松清(新潮文庫)
何年か前に「日曜日の夕刊」を読み、読み終えたときに少し重たい気分を引きずっていたことを思い出した。
この「ナイフ」は子どもたちのいじめがテーマになった短編集。
でも、決して説教的でも道徳的でもない。
よくある「いじめをなくそう」的なスタンスでかかれていないところに共感が持てた。
思い出してみれば、いつの時代もいじめはあった。
私が小学生の時代にだっていじめはあったし、私だっていじめる側になったこともあれば、いじめられる側になったことだってあった。
でも、そんなこと親に話せるわけないじゃん!
そうなんだ、親にだけは話したくないのだ。
ここに収められた作品は、そこからすべてが始まっている。
今、親になっている私たちはすべて子どもだった時代があるはずだが、いつの間にかそんなことを忘れてしまっている。
重松清はそれを忘れないでいる人なのかもしれない。
ナイフ/重松清(新潮文庫)
by lanova
| 2005-07-12 22:48
| Book