2011年 12月 21日
The first city of MN "Stillwater"
アメリカ中西部の北端に位置するミネソタでは、紅葉の時期は日本より1か月以上早く訪れる。
そんな紅葉も終わりかけていた10月半ば過ぎにふと思い立って、Stillwaterという町へ日帰りトリップに出かけた。
St. Croix River(セントクロイ川)を挟んで東側(写真の右側)はウィスコンシン州である。
生憎の曇り空だったが、晴れていれば河岸沿いの紅葉はさぞかしきれいだろうと思う。
川向こうには鮮やかな彩りに囲まれた城のような家が見える。
移り行く季節を楽しめる絶好のロケーションだ。
このCroix Riverを蒸気船によるクルージングで楽しむこともできる。
ただし季節限定で、訪れたこの日はちょうどシーズンオフに入ったところだった。
さまざまなプログラムがあり、景色を眺めながらのんびり川下りを楽しむこともできれば、ランチやディナーがセットになったものもある。
夜の訪れが遅い夏にはもってこいの過ごし方だろう。
この川には向こう岸のウィスコンシン州に渡るための橋が架かっている。
この橋の下を蒸気船が通過するたびに橋げたが上がる。
いわゆる跳ね橋というものだ。
以前は橋の中央が両側に跳ね上がる構造のものだったそうだが、今は船が橋げたの間の橋梁がそのままエレベーターのように上に上がるそうだ。
ここで橋の上がる様子を見ることができる。
両岸の紅葉はほぼ終わりかけていたが、町の中にはまだまだこれからという樹木もあり、1本の木にグラデーションをつけているものもある。
このStillwaterは州都のセントポールからも30分という利便性もあり、多くの観光客が訪れるそうだ。
もっとも観光地であるのは利便性からだけではない。
ここはミネソタ誕生の地と言われ、ミネソタをアメリカの準州にするかどうかの会議が行われたのがこのStillwaterだそうで、そこから州になるまでここは重要な場所だったという。
また準州の最初の監獄ができたのもこのSteillwaterだったらしい。
それらは1800年代の半ばのことで、当然、その時代の建物などがこの町には多く残っており、歴史的な場所としても多くの観光客が訪れる。
そんな観光客用のトローリーバスで、観光名所を巡ってみるのも楽しいだろう。
歴史的な町ということはそれだけアンティックも多い。
ストリートを歩くと、アンティックショップが並んでいる。
表通りから見ると、一見小さなショップのようだが、一旦中に入ると奥行きがあり、かなり広い。
高級はアンティックには到底手が出ないが、眺めているだけでも少しだけ豊かな気持ちになれる。
古い建物に並んで道路沿いには鉱山の跡地がある。
実はこの鉱山の跡地でビールを醸造しているそうだ。
ビール造りを趣味とする夫は、この洞窟内の醸造所をのぞいてみたかったようだが、ツアーの時間と合わなくて、この日は外から眺めるだけで断念。
通りを歩きながら、醸造所を見られなかった代わりに、ビールでのどを潤そうということになった。
この日は月曜日だったこともあり、観光客の姿は少ない。
秋の曇り空に加えて、それがむしろのどかさを誘っていた。
似たようなレストランが多い中、夫はウィンドーにディスプレーされたこの「Husband Daycare Center」がいたく気に入り、ここで遅めのランチ(早めの)ディナーをすることにした。
店内にはミネソタバイキングやティンバーウルブズのユニフォームが…
そういえば私が一番好きなNBAプレイヤーKGがここでプレイしていたんだっけ…
食事を終えて表に出ると、これまたアンティックなトラックが止まっていた。
車検のないアメリカでは、自分できちんと手入れさえしていれば、こんな古い車も堂々と公道を走れる。
かくいう夫のピックアップトラックもオートバイも永久ナンバーの「アンティックプレート」だ。
このスモールトリップのしめくくりはやっぱりワイン。
このStillwaterではブドウが栽培され、地元でワイン醸造をしている。
そのNorthern Vineyard Wineryに立ち寄ってワインティスティングをして、気に入ったワインを数本購入。
値段も手ごろだし、甘めでさっぱりした好みの味のワインも見つかり、嬉しい買い物だった。
こうしてふと思い立った日帰りトリップは、秋の終わりの一日を心豊かなものにしてくれた。
まだまだ魅力的な知らない場所が数多くあるミネソタ。
ここにいる間にどれだけ訪れることができるのか楽しみだ。
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by lanova
| 2011-12-21 13:31
| Trip