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Aug. 24/My Sweet Home

本当はもっともっと時間がふんだんにあるはずだった。
学生時代以来の1ヶ月の夏休み。
日ごろできない英語の勉強も、集中してさぞかし進むだろうと思っていた。
読書感想文こそ書きはしないものの、相当数の本が読める予定だった。
アメリカで仕込んだ料理の一つや二つは両親に食べてもらえるだろうとも思っていた。
幼いころに遊んだ裏の山にも登ってみようと思っていたし、
宍道湖の夕日は毎日だって見に行けると思っていた。
ところがどうだ!
その何一つ実現しないままに、LAに帰るためのパッキングをする時を迎える。
ほとんど毎日のように懐かしい人たちに会い、
時間が過ぎるのも忘れ、この2年半の空白を埋めるかのように話をした。
わずか2年半であり、長き2年半でもあった。
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帰国した最初の週末は花火大会にも出かけた。
元の会社の同僚と宍道湖畔に打ち上げられる花火を眺めながら、
渡米する前と何一つ変わらず湖上を彩る花火に興じている自分自身が、
少々不思議でもあった。
私は確かに旅人ではなく、ふるさとに帰ってきた人間だった。
随分昔にも味わったこの感覚。
そう、学生だったころ、夏休みになると東京から帰省しては、
そのほとんどを友人との時間に費やしていた。
家はただ寝に帰るだけだったにもかかわらず、
両親はいつも私の帰りを待っていてくれた。
今も変わらず、まったくあのころのまま…
これから先も、こうして帰国するたびに、
私のわがままや甘えを、そっくりそのまま受け入れてくれる
両親の住むふるさとの家であってほしいと、
いつまでも元気なままの両親でいてほしいと、
老いて丸くなった父と母の背に頭を垂れる。c0062603_1134913.jpgc0062603_114038.jpg
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by lanova | 2006-08-25 01:37 | Logbook | Trackback | Comments(42)

Mihonoseki in Matsue 1

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息子一家が暮らしているのは日本海に面した漁師町、美保関である。
ここは島根半島の東端にあり、民謡「関の五本松」や海上安全の神様、
恵比寿様が祀られた美保神社で知られている。
中世には関所も設けられた古くからの港町で、
海岸線は釣りのメッカで多くの釣り人が訪れる。
夏の照りつける太陽の下、久しぶりにこの美保関を訪れた。
半島の突端に上がる途中、隠岐の島と本土を結ぶ高速船レインボーが
入港するところに出くわした。
ここからは空気の澄んだ晴れた日には海上遥か4,50kmのところに
隠岐の島を眺めることができるが、
この日は残念ながら日差しが強すぎるせいか、望むことができなかった。
また突端には世界灯台100選に指定された美保関灯台がある。
日本海の海の色は、太平洋とは異なり、独特な色合いを見せる。
冬の間は波頭を白く躍らせながら荒れる日本海も、
夏の間は静かに太陽の光をきらめかせて、ふるさとに帰ってくる人たちを
やさしく歓迎してくれる。


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ひとしきり日本海の美しさを眺めた後は、美保神社へ。
ここの本殿は、美保造り(比翼造り)といわれ、国の重要文化財に指定されている。
また古式ゆかしい神事が今なお執り行われており、
出雲の国譲り神話にちなむ諸手船神事(もろたぶねしんじ)は、
全国的にも珍しい神事として多くの人が訪れる。

c0062603_2241161.jpgまた神社横の参道は、江戸時代に造られもので、
さまざまな大きさの石が使われている。
雨に濡れると、この石は青く落ち着いた色に変わりり、
往時のにぎやかだった港町の名残をしのぶことができる。


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今も漁港として多くのイカ釣り船がここから日本海へと漁に出るが、
以前のような賑わいは鳴りを潜めている。
それでもそこかしこに古きよき時代をしのばせるたたずまいが見られ、
少しばかりの寂寥感とともに、懐かしき思いを抱く。
かつては多くの参拝客が足を運び、
漁師町に育つ子どもたちの歓声が上がっていただろう参道には、
小学生だろうか女の子が二人遊び、
境内では蝉の声が木立の中で短い生を惜しむかのように鳴いていた。

"Summer Breeze" The Isley Brothers

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by lanova | 2006-08-21 00:06 | Trip | Trackback | Comments(30)

Matsue Water Village 2

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松江ウォーター・ヴィレッジのイングリッシュ・ガーデンは、
19世紀中ごろから20世紀初めにかけての
イギリス式庭園様式で造られているという。
直線的なきちんとした図面の中に納まったような印象を受ける。
このとき一緒に行ったイギリス人のAndrewに尋ねたところ、
実際にこのような英国式庭園のある家庭は、現在では非常に少ないそうだ。
確かにこういう庭園であれば、優雅な気分に浸れることは間違いないが、
メンテナンスの費用もかなり豪勢になりそうだ。
さて、訪れたときは、容赦なく照りつける日差しの強さで、
外をのんびり散策するような気分にはなれず、屋内ガーデンを楽しんだ。
中でも圧巻だったのがベゴニアガーデン。
こんなにもベゴニアが多種類の植物だとは知らなかった。
ベゴニアについてはこの「ベゴニアねっと」に詳しい。


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直線で区切った形に植物を植えた人工的な9つのフォーマルガーデンと、
自然の風景を生かした1つのインフォーマルガーデンでできた
イングリッシュ・ガーデン。
季節折々の花を楽しむことができるこの庭園、
やはり市民が誇りを持てる庭園として、維持していくものであってほしい。
次に帰国したとき、異なった季節に再び訪れたいと思う。

"Sitting in an English Garden" David Lanz


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by lanova | 2006-08-18 20:45 | Trip | Trackback(1) | Comments(26)

Matsue Water Village 1

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帰国して数日後、イギリスから友人のAndrewが松江を訪問。
彼にとって松江は2度目であり、3年前の初回に主な観光地めぐりは経験済み。
そこで、今回は私も行ったことのない場所へと案内することにした。
選んだ場所はルイス・C.ティファニー庭園美術館
イングリッシュ・ガーデンからなる松江ウォーター・ヴィレッジ。


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ティファニーと言えば、宝石のデザイナーとして名高いが、
装飾美術、中でもガラス工芸家として世界的な名声を得た芸術家である。
彼の手によるステンドグラスの数々には思わず目を見張る。
また、館内にはアール・ヌーヴォー時代の雰囲気を再現した
豪華絢爛な装飾家具の数々も展示されている。


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外光を受けたステンドグラスのあるチャペルの静謐の中にたたずめば、
クリスチャンでなくても「祈り」の時をそこに持ちたくなってくる。
実は、ここがオープンしたのは2001年4月のことだった。
当初はティファニー・コレクションが一堂に集められ、
このあたりでは珍しい大規模なイングリッシュ・ガーデンということで
かなりの集客が期待できる施設として
「宍道湖畔に夢のハーモニー」という鳴り物入りでオープンしたのである。
ちょうど渡米する1年前のことであった。
それから訪れるチャンスもないまま渡米してしまい、今回初めて訪れたのであるが、
この施設が閉鎖されるかもしれないという。
当初の予想を大幅に下回る集客数に、
どうやら施設維持が困難になっているらしいのだ。
確かにこの日も入場者はほんのわずかで、ほとんど貸しきり状態だった。
夏休みの真っ最中であるにも関わらずである。
理由はいろいろあるだろうし、問題点も少なくはないだろう。
それでもこの手の美術館がわが街にあることを誇りに思う人も少なくはないだろうに…
そう思うのは、私がもはや住民としての視点ではなくなったからなのだろうか…

"Museum" Donovan

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by lanova | 2006-08-16 23:35 | Trip | Trackback | Comments(22)

Aug. 5/Welcome Our New Baby!!

2006年8月5日、午前9時50分。
元気な産声を上げて、長男夫婦に次女誕生。
既に仕事に出ていた長男は、産院まで駆けつけ、無事出産に立ち会うことができたようだ。
産まれたばかりの幼子を目の前にし、母親と小さな命を10ヶ月にわたり繋いでい臍の緒を、
息子自らの手で切ったのだという。
感無量だったに違いない。
「産まれたよ!」と電話をくれた長男の声は本当に嬉しく弾んでいた。
午後になり産院に出かけ、
この世に誕生して4時間という小さなそして力強い命をこの腕に抱く。
3,390gという大きな女の子は、まだ母親のおなかの中にいるかのように、
すやすやと眠っていた。
もう随分前のことなのに、こうして我が子を初めて自分の腕の中に抱きしめたときの感覚が、
はっきりとよみがえってきた。
まるでこわれものに触るように恐る恐る抱きしめた遠い日。
それからいくつもの季節を越えて、私の腕の中で健やかな寝息を立てていた息子は
2人の女の子の父親となった。
守るものが増え、決して楽な日々ではないだろうけれど、
守れるものがあることの幸せに感謝してほしいと願う。

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by lanova | 2006-08-06 23:35 | Logbook | Trackback | Comments(68)

Aug. 4/My Little Girl

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日本に向けてロサンゼルス空港を発ったのが、7月28日金曜の午後のことだった。
日本時間29日土曜の午後に成田に無事到着し、そのままリムジンバスで羽田へ。
予約を入れていたホテルに到着した私を待っていてくれたのは、初めて会う美女4人。
ブログで知り合った風のたより ~風が運んでくれる 私のひとりごと~のneko-penさんMy favorite things 私の好きなものdabadabaxさん
そしてdabadabaxさんのお友だち2人。
早速居酒屋に繰り出し、美味しいものと話題てんこ盛りのおしゃべりで、
時が経つのも忘れて楽しい時間を過した。
何だか帰国したばかりだということすらウソのように思えるほど、
すっとなじんでしまえるオフ会だった。


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そして翌日、羽田空港から出雲空港へ。
日曜の午後、出雲空港に到着した私を待っていてくれたのは、長男一家。
以前よりやせた息子と、今にも産まれるんじゃないかと思うほど大きなおなかの義理の娘、
そして長男の腕に抱かれていたのが孫娘ミュウだった。
息子夫婦への挨拶もそこそこに、まずはミュウをダッコ!
と思いきや、一瞬私の顔を見た彼女はイヤイヤをして息子にしがみついてしまった。
1歳4ヶ月、ちょうど人見知りが始まる頃だし、前回会ったのはまだ2ヵ月半だったわけで、
覚えているはずがない。
実家の両親にはすっかりなついている様子を見て、やはりちょっぴり寂しくもあった。
それでもしっかり成長し、周りの大人の言葉にちゃんと反応し、
音楽に合わせて身体を揺らしたり、宇宙人語でお喋りしたり、
そんな彼女の姿を見ているだけで、充分に幸せな気持になれる。
さて、これから数週間の間に、私の腕に抱かれてくれるようになれば…
一緒にお風呂に入れれば…
いやいや、せめて私の顔を見て泣かなくなればいいとしようかな…
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by lanova | 2006-08-04 23:44 | Logbook | Trackback | Comments(20)