Casa de NOVA in Minnesota

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Epilogue

2005年2月、Starting Overというタイトルでこのブログは始まった。

 「運命に負けてちゃつまんないでしょ!」という友人のママの言葉に後押しされて、
 アメリカという大海での航海を始めたのが2002年3月19日。
 決して順風満帆とは行かないだろうけど、綴っていこう航海日誌。


それからほぼ13年経った11月末に、15年8か月の航海を終えて日本に帰航した。
やはり順風満帆ではなかったが、難破したわけでもなく、無人島に漂着したわけでもなかった。
ただ、帰航先が日本になるとは出帆の時には、思ってもいなかった。
でも、このまま航海を続けるには、この帆船は、少々傷み過ぎてしまった。

日本にいる家族や友人たちにアメリカでの暮らしを伝え、元気でいることを知らせようと始めたこの航海日誌。
もうその必要もなくなった今、今日を最後の記録とすることにした。

今まで読んでくださった方々、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
違う形で、ブログを書く日が来るかもしれません。
その時、再び、お目に留まることがあれば、嬉しく思います。
いい航海でした。

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# by lanova | 2017-12-31 02:19 | Logbook | Trackback | Comments(16)

Road trip day 7- part 2/North Dakota

7月16日(日)午前7時40分に我が家をスタートしたこのロードトリップ、最終日の訪問地、Fargo(ファーゴ)から我が家まで253マイル(約405㎞)になった。
Fargoは休憩のついでにちょっと停まるにはもったいな場所で、ここだけでも2~3日は過ごせそうだ。
翌日の予定があるわけではなく、何度となく夫にこの街での追加宿泊を提案するも、簡単にいなされてしまった。
このトリップの間、ずっと運転手に徹していた夫は、おそらく一刻も早く自宅に戻って、夫にとっての長旅の疲れを癒したかったのだろう。
Fargoで訪れたHistorical and Cultural Society of Clay County、この時の展示はアメリカンキルト。
この国に移住し、何か、この国にしかないものを身に付けたいと思った。
それがアメリカンキルトだった。
習いに行くわけでもなく、雑誌や書籍を頼りに始めたアメリカンキルトは、予想通り面白くて、仕事の合間に小物をちまちまと作っていた。
いつかはベッドカバーのような大物に挑戦しようと思ってはいた。
でも、結局は膝の上で作れるようなものしかできなかった。
そんなアメリカンキルトの展示。
食い入るように一つ一つの作品を見て歩く。
中に第二次世界大戦時の日系人収容所の日系人たちをモチーフにしたキルトがあった。
ロサンゼルスに住んでいたころ、マンザナー日系収容所の記念館へ行き、寒風吹きすさぶマンザナーに立ち、涙が込み上げてきたことを思い出す。
今、また、アメリカという国は同じ過ちを犯そうとしているのではないかと…
あの時の日系人はその境遇と対峙して乗り越えてきた。
私はといえば…その強さを持ち合わせていない。
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アメリカンキルトの他にも古き良き時代のアメリカの様子を示す展示物も並ぶ。
ヨーロッパから東部に移住してきた人たちは、より国を広げようと西へ西へと開拓していく。
フロンティア精神が旺盛だったころのアメリカだ。
Wild Wild Westなどと言われた。
それは開拓だったのか征服だったのか…
歴史はいつしか「作られる」ということをこの国に暮らして知った。
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このFargoがあるノースダコタやミネソタはカナダとの国境に位置し、その緯度は北海道の稚内よりも高い。
したがってヨーロッパから移住してきた人たちもスカンジナビアからが最も多かったという。
スウェーデン、フィンランド、ノルウェーなどの国から船に乗ってこの地にやってきた。
彼らのことをバイキングという。
そのバイキングの子孫がこのFargoから、当時のバイキングと同じ船を建造し、ノルウェーまで行こうという大冒険を試みる。
私財を投じて再建したのがこの船。
そしてこの船でスペリオル湖を横断し、ハドソン川を下り、大西洋に出て、ノルウェーまで本当に行ってしまったのである。
その計画を練るところからノルウェーに行くまでが撮影され、ここではそれを上映している。
まさかこんな大冒険の様子を再現フィルムではなく、当時の状況のまま残されたフィルムを見ることができるとは思わなかった。
金持ちの道楽という見方もあるだろうけど、純粋に心に響いた。
人はだれしも「帰る」ところを持つのだろう。
「帰る」ところがあるから、人は「行く」のだろう。
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7月16日から始まった6泊7日のロードトリップ。
私にとってはアメリカでの最初で最後のロードトリップとなった。
帰路に入って、何度となく家とは反対の方向に向かいたくなった。
それは「帰る」のでもなく、「行く」でもなく、「ここではないどこか」だったのかもしれない。
今回の旅でずっとリフレインしていたのは「自然は裏切らない」。
それがこの旅のテーマだったのだろうと、この夏を振り返って、そう思う。

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# by lanova | 2017-12-29 20:26 | Trip | Trackback | Comments(4)

Road trip day 7- part 1/North Dakota

いよいよロードトリップ最終日7月22日(土)は、最後の宿泊地Bismarck(ビスマルク)を8時半に出発し、ミネソタの我が家へと向かった。
その距離445マイル(712㎞)。
到底直行はできないわけで、何度か休憩しながらの行程となる。
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この日最初の休憩地はWoodbury。
ノースダコタ州もどの州名からもわかるようにインディアン居住区が数多くある。
先住民族であった人たちは自分たちが住んでいた土地から追い出され、体よく「保護区」と呼ばれるところに追いやられた。
実際はこんな1行で書き表せるような歴史ではないのだけれど…
今回のロードトリップで、先住民の人たちの暮らしを見たいと思った。
この目で見て知りたいと思った。
日本人とネイティブインディアンは遠い昔につながっていたはずだから、それを感じたいと思った。
でも、そのためには通りすがりにちょっと寄るだけでは何も得られないだろうと、このルートから外した。
それだけが残念でならなかった。
このレストエリアの建物はそんなインディアンがモチーフとなっていた。
空はどこまでも青く、その空を遮るものもなく、そんな空の色に映える鮮やかな夏の花が咲いていた。
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この最終日に訪れる先として選んでいたのがFargo(ファーゴ)。
Fargoはノースダコタ州最大の都市で、経済的にも潤っていて、今回訪れた街の中で唯一「都市」を感じさせる所。
コーエン兄弟が監督をし、アカデミー賞を受賞した映画『ファーゴ』の舞台となった街。
まず訪れたのはビジターセンター。
なぜF・M Visitors Centerになっているかというと、このノースダコタ州Fargoとミネソタ州Moorheadとがツインシティになっているからだ。
このFargoの街を抜けるとそこはもうミネソタ。
州境を超えたくないという思いが強くなる。
州境のこちら側で足踏みをしていたい気分だ。
ここで見どころを紹介してもらい、ダウンタウンのマップを手に入れる。
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Fargoのダウンタウンは古き良き時代のアメリカの香りがする。
経済的にも安定しているからなのだろう、街の雰囲気もゆったりと、それでいてある種の活気も感じる。
たまたま夏のバケーションシーズンだったこともあるかもしれない。
冬に来れば、また異なった印象を持つだろう。
夫がその街で一番最初にするのはVFW(Veterans Foreign War)のクラブを探すこと。
その嗅覚は驚くほどだ。
なかなか行きたい場所を見つけられないのに、VFWだけは即見つける。
というわけでこの町でもまずは1杯。
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ビジターセンターで、「もし一つしか行けないんだったら、ここに絶対行ってほしい」と勧められたのがHistorical and Cultural Society of Clay County
歴史的建造物、展示物、バイキングの帆船が主な構成。
まずは歴史的建造物としての教会。
この教会は釘を1本も使うことなく建てられているそうだ。
もっとも今では補強用の釘は使われているのだろうけど…
スカンジナビアでノルウェーの教会が建てられたのは1100年代と1200年代。
その様式をそのままここで再現したのがこの教会。
建築に興味のある人にはとても見ごたえのある建物だ。
私はといえば、ふとふるさとの神社建築、出雲大社を思い出したりもしていた。
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# by lanova | 2017-12-27 22:59 | Trip | Trackback | Comments(2)