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Jan. 7/Coming-of-Age Day

まだ世の中をよく知らない十代の頃には、
50歳まで生きられれば十分だなんて、不遜なことを思っていた。
「50年」という長さは100年の半分で、それはかなり長い時間のことのように思えたものだった。
しかし、そんな思いもいっときのセンチメンタルに過ぎず、
いつの間にかそんなことを考えていたことさえも忘れていた。
やがて2人の息子の母親になったときに、再び「50歳説」が私の中で浮上した。
次男を出産したのが30歳のとき。
彼が3歳のときに息子たちの父親と離婚し、両親のサポートを得ながらの子育てが始まった。
そのときに、いつも自分に言い聞かせていたのである。
「50歳まで、50歳までは何とか頑張るんだぞ!」と。
30歳で出産した次男が20歳になると、私は50歳だからである。
無事に次男を育て上げたら、私の役目も無事に終了するだろう、
50歳で人生の終焉を迎えるというのも悪くはないじゃないかと、
ここでもまた随分不遜なことを思っていたのである。
ところが実際に息子たちの子育ては、実に手抜きであったし、
わき目も振らず子育てどころか仕事に没頭する日々が続き、
両親に負うところが多かったのである。
とても十分に役目を果たしているとは、両親や息子たちさえも思わなかっただろう。
それなのに次男が20歳になり、その数ヵ月後に50歳を迎えると、
「よし、これからが私の人生だぞ!」などと張り切ってみたりもする。
「50歳説」などどこ吹く風である。
今日、日本では各地で成人式が行われている。
この日のために年末に次男は帰国した。
今頃、日本での同級生たちと式典に臨んでいるのだろう。
胸を張って、日本人として成人した喜びと責任の重さをしっかり受け止めてほしい。
やっと肩の荷を降ろした安堵感と、もう肩に負ぶさってはくれないだろう寂しさを思いつつ、
海の彼方から祝福を贈ろう。
Congratulations!

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by lanova | 2007-01-07 19:26 | Logbook