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Oct. 9/Single-lens reflex digital camera

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Oct. 9/Single-lens reflex digital camera_c0062603_1338842.jpgOct. 9/Single-lens reflex digital camera_c0062603_13383738.jpg
初めて一眼レフカメラを手にしたのは、
今から34年前、高校入学と同時に写真部に入部したときだった。
当時、ちょうど一眼レフカメラなるものが登場し、普及し始めていた。
しかし、それまでカメラにさほど興味を持ったこともなかった高校生の女の子にとっては、
一眼レフカメラは最高級品であり、簡単に手の出るものではなかった。
それまで父が使っていたマミヤの蛇腹カメラで充分!と母には言われたが、
そこはやはり私とて、いっぱしの女子高校生である。
そこで拝み倒して父に買ってもらったのが、キャノンのEXオートという一眼レフであった。
このカメラは、もちろんマニュアルで一眼レフを駆使して撮影はできるのだが、
「EX」というところにダイヤルを合わせると、
自動で露出を測定してくれるという優れものであった。
今でこそ、オートフォーカスカメラは当たり前で、露出もシャッタースピードも自動測定だ。
しかし、34年前はほとんど手動だったのである。
もちろん、写真部ともあろう者が自動設定のカメラで撮影するなんてと、
馬鹿にされたのは言うまでもない。
だが、なぜ写真部に入ったのか、その理由が思い出せない。
きっと私のことだから、「何か新しいことやってみたい」程度のことだったのだろう。
実際に写真部の活動でも、カメラを構えて撮影するよりは、
撮影したフィルムを焼き付けたり、引き伸ばした写真をパネルに作成したり、
部員が写した作品を前に、その写真にタイトルをつけたりすることの方が好きだった。
そして、それからもそのカメラは活躍し続けた。
二人の息子たちの成長記録もこのカメラが大切なシーンを収めてきた。
しかし、次第にくたびれていき、使い始めて20年目くらいだろうか、
とうとうフィルムの巻上げがスムースにできなくなり、
途中でフィルムが切れるということがたびたび起こるようになった。
修理にも出そうともしたが、パーツもないとのことで
いつの間にかたんすの中にしまいこまれてしまった。
それからはいわゆる「バカチョンカメラ」で当座を凌いでいたが、
やはり一眼レフをもう一度手にしたくなり、
10年くらい前だろうか、キャンのEosKissを購入した。
これこそ完全オートである!
それからというものは、どこへ行くにもこのカメラを持参していたが、
世の中はどんどんデジタルカメラに変わっていった。
何よりもアナログの場合は、フィルム代と現像費が嵩み、
その上、撮影した写真が必ずしもナイスショットとは限らない。
こうしてブログ上に取り込むのにもスキャンをしなければならない。
あのデジタルカメラの利便性は極めて魅力的だった。
そして、ついに昨年6月、帰国したときにコンパクトデジタルカメラを購入したのであった。
ところが、ところがである!
それから1年もしないうちに、どうもその仕上がりに不満を持つようになってしまったのだ。
一眼レフで写していたときのような奥行き感がどうしても出ない。
あれこれ機能をいじってみたり、友人のカメラマンに教えを乞うたりしてみたが、
所詮、コンパクトはコンパクトである。
まあ、仕方ないか…当分はこのカメラと、時にはアナログの一眼レフでやっていこう。
そう思っていたのであった。
ところが、1ヶ月の帰国を終えて日本を発つ日のことだった。
カメラマンの友人、Nちゃんが空港に土産を持って見送りに来てくれた。
「新しいカメラ買ったから、これ使ってよ」そう言って彼女が渡してくれたのが、
キャノンの一眼レフデジタルカメラEosD30だったのである。
いや、もう感激したどころの騒ぎではなかった。
とりあえず、そのカメラで撮影したのが誕生日にもらったバラの花束。
これを見てはっきり認識したのであった。
写真の出来上がりの良し悪しは、決してカメラではなかったのだと…
太っ腹のNちゃん、ありがとうよ。
このカメラを使いこなせるようになるには、まだしばらく時間がかかりそうだけど、
それもまたこれからのお楽しみということで…

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by lanova | 2006-10-09 22:44 | Logbook