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The Getty Center in LA 7

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息子から「いい加減にゲティのエントリーはやめたら」と言われたが、
これが最終エントリー。
私たちは通常のルートではなく、現代美術から過去へと遡って展示館を渡った。
17世紀前後の彫刻の前では、思わず足を止めてしばらく見入った彫刻があった。
だれの作品かを確認するよりも、その彫刻の表現しているものに、ひきつけられた。
幼い子どもたちが足元にいるのだが、その表情がとてつもなく悲しかった。
全身で怒りを顕にしていて、
これはすべての子どもの現代社会に対する無言の抵抗のようにさえ思えた。


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この美術館の保存状態がすこぶる優れているということは、
前のエントリーでも書いたが、
この絵画などは最たるもので、これは木に描かれたものである。
そのため木が感想状態で反ることを考慮して、
額自体がその反りを計算して作られたものであった。
また、やはり古書には自ずと他の何にもまして興味が沸き、
このように中世以前の装飾本の美しさ、
保存状態に良さには目を見張るものがあった。


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以前、「日刊ギリシャの森」のlemonodasosさんのエントリーで、
「輸送女相続人のコレクション」として不法輸送の美術品が、
このゲティに運ばれているというのを読み、
これは何が何でも、どんなものかこの目で見ようと思っていた。
ところが、このときにはこの事件が既に明るみに出ていたためか、
ギリシャの彫刻類の展示はほかのものよりは数が少なかったように思う。
また、それ以外のものも、しっかりガラスケースに入れられ、厳重に管理されていた。


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さて、たっぷり丸一日を過ごしたThe Getty Center。
丘の頂上からはダウンタウンの高層ビル群が見渡せる。
そろそろ日も傾き始めた頃、眼下のフリーウェイは家路を急ぐ車で混み始めた。
丘の下からトラムに乗って上ってくるときは、
まさに日常から非日常への導入であった。
そして今度は同じそのトラムで、非日常から日常へと戻っていく。
いつもと変わらない一日の終わり。
けれども私たち夫婦にとっては、とてもとても大切な一日。
4度目の結婚記念日は、満たされた思いで暮れていった。

"Ooo Baby Baby" Smokey Robinson & The Miracles


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Commented by candypop-m at 2006-06-27 15:08
凄いですね~!ロココ調と聞いたら思わずアントワネッ(そんなイメージが....)が羽の付いた扇子を扇ぎながらイスに座っている姿が思い浮かべてしまいましたょ!!!   あははは

調度品の重厚な作りを当時のままに保存するのも大変だろうし それをガラス越しではなく直に見学できるのにも驚きです!!!
願いが叶うなら 天蓋つきのベットで寝てみたいですねぇー♪
  
Commented by neko_pen at 2006-06-27 20:12
とてもいい眼の保養をなさって、すてきな結婚記念日でしたね。
永遠にお幸せな記念日を迎えられますように・・・

一番上の彫刻、小さい人の悲しい顔や苦しい顔を見るのは、
無条件につらいです。
せめて子どもの時代は幸せにすごしてほしい・・・

美術品でも建築でも、うんと時代を経たものの造りは、繊細で丁寧ですね。やはり、時間の流れ方が違うからでしょうか?

Commented by susie at 2006-06-27 21:20 x
う~ん、たしかにインパクトある彫刻ですね。青年のポーズが気になりますが、子供たちを守るために立ち上がっているのでしょうか...
Commented by dabadabax at 2006-06-27 23:59
LAのダウンタウンの喧騒とは別世界のこうした優雅な世界は、やはり大金持ちの賢明な考えがあって初めて維持されるんでしょうね。つい先日もアメリカの大金持ちがゲイツ財団に信じられない額を寄付していましたね。世界の恵まれない子どもたちのためにと多額のお金を寄付する。日本で今話題になっている総裁さんにも聞かせてあげたい話です。
lanovaさんご夫妻にもとてもいい日でしたね。
Commented by lanova at 2006-06-28 06:06
★まきちゃん_そうだねえ、まるでベルバラの世界が展開しそうでした。
天蓋つきのベッドって意外と使っている人多いのよ。これって映画とかお芝居の世界だけかと思ってたんだけど、そうでもなくて…でも、私はいまいちあの天蓋の意味がわかんないんだけど…
Commented by lanova at 2006-06-28 06:07
★nekoさん_はい、しっかり目の保養をさせていただきました。でもあまりにも盛りだくさんで、しかも食事とお庭で時間をたっぷり使ったので、ちょいと足早になった鑑賞でした。テーマをしぼってゆっくりじっくり鑑賞したいものです。
気に入った絵画もあったんですけど、そのときは写真を撮っちゃいけないかと思って撮影しなかったんですよ。
ギリシャやローマの彫刻や建築は本当に紀元前のものが、今もそのまま残っていたりしますよね。先人の知恵とその技に唸るばかりですね。
Commented by lanova at 2006-06-28 06:07
★susieさん_この彫刻はタイトルにDevilがついていました。しっかりタイトル写真も抑えておけばよかったですね。しかし、しばらくこの彫刻の前から動けませんでしたよ。
Commented by lanova at 2006-06-28 06:07
★dabadabaxさん_あのバフェット氏は大金持ちでありながらもずっと質素な暮らしをしている人なんだそうです。農場しかないネブラスカのオマハに大昔に35,000ドルで買った家にいまだに住み続けているそうです。370億ドルの寄付って想像を絶する金額です。本当の意味での豊かさを思い知らされますね。
Commented by yukarin_luca at 2006-06-28 13:54
なるほど。子供たちは怒りを顕にしてるんですね。
あたしはてっきり、泣きじゃくっていて、大人(?)が守っているのかと思ってしまいました。
しかし、素晴らしい結婚記念日となりましたね!!!
いつまでも、こうして二人で出かけられるのが、最高ですね^^

Commented by flyingyadokari at 2006-06-28 14:20
わはは。セーネンは厳しいっすね。それにしても、前のエントリといい、ゲッティさんが集めたものはすごいなあ。本って中世以前のものなんですか? きれいすぎ。こういう美術品というのはきっと数奇な運命をたどっているものも多いんでしょうね。そして今は世界の富の集中する国、アメリカに集まっているというわけか…
Commented by lanova at 2006-06-29 05:50
★キャサリンちゃん_どうも私の固定観念か、「子どもはいつも笑顔で微笑んでいるもの」という思いがあって、こういう表情を見ると心がキリキリしてしまいます。世の中のすべての子どもは無条件に愛される権利を持っているはずなのに…
Commented by lanova at 2006-06-29 05:59
★Washyさん_全部が全部ゲティ氏の個人蒐集ではなくて、後に財団として蒐集したものも多いようです。本はきれいでしたよ。これっ一冊一冊が手作りなんでしょうねえ。ここまできれいな装丁の本は見たことなかったし、それが現状維持されていることに驚きました。ほかにもたくさんあったんですよ。ぜひ実物を見に来てください。来週なんてどう?
Commented by makiki at 2006-06-29 12:55 x
はじめまして。私もサンタモニカに住んでいた頃
よくここに行きました。こんなに詳しくではないですが、
私のブログでも前にちょこっと触れたことあるんです。
奇麗ですよね。私のお気に入りはこの書物でした。
沢山写真を載せて下さってありがとうございましたい。
とても懐かしい気持ちになりました。
Commented by lanova at 2006-06-29 15:56
★makikiさん_はじめまして!ようこそお越しいただきました。後で遊びに行かせていただきますね。ここは本当に保存が素晴らしくて、この本にはうっとりしてしまいました。どんな人がこの本のページを繰っていたのでしょうか。
Commented by lemonodasos at 2006-06-30 03:38
日刊ギリシャ檸檬の森を取り上げてくださってありがとうございました。

ゲッティー博物館はお金を払って購入したので、問題はないのですが、売った人たちに問題が会ったわけです。古代遺跡からの出土品があれば博物館は落札したいのはあたり絵です。どうも不届きなギリシャ人の金持ちがいたのでがっかりしました。お金は有余るほどあっても、コレクションでさらに儲けようと思うのがスゴイなぁと思いますよ。
Commented by lanova at 2006-06-30 17:31
★lemonodasosさん_どういたしまして。
聞くところによると、このゲティには相当数のギリシャ、ローマン雄美術品が収蔵されているそうです。それも古代のものが多いとのことでした。この美術館のチームは世界各地の修復作業に関わっているとのことですが、ギリシャにも出かけているのでしょうかねえ。
by lanova | 2006-06-26 22:20 | Trip | Trackback | Comments(16)