Casa de NOVA in Minnesota

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Jan. 12

今さらクリスマスの話もなんだが、今まで当たり前のように思っていたことに、
「あれっ」と気づいたことがあったので、それだけは記しておくことにした。
アメリカに住み始めて、4度のクリスマスを過ごした。
日本の友人、知人からは「本場のクリスマスはどう?」と聞かれるたびに、
「こちらのクリスマスは日本のお正月みたいなものだから」とか、
「クリスマスプレゼントはさしずめお歳暮といったところかなあ」などと、
わかったようなことを言っていた。
でも、それって違うのかもしれない…と思ったのである。
一つには、クリスマスシーズンにたまたま通りかかった墓地の様子を見たときだった。
広大な墓地が非常に賑々しいのである。
家庭で飾られるものよりは小さいが、
あちことにオーナメントをつけたクリスマスツリーが飾られ、
中にはクリスマスライツも点灯しているものがあった。
そして各墓石の周りは、ポインセチアやシクラメンで飾られたり、
キャンディケインのステッキがぐるりと囲んでいたり、
墓地全体がクリスマスの飾り付けをしたミニチュアの町のようであった。
そのときにはたと気がついた。
これはまさしく日本のお盆と同じではないか。
お盆のときには仏間にお盆の飾り付けをし、
お墓に盆花を供え、毎晩灯篭に火をともす。
お盆の場合は先祖の霊を供養し、
クリスマスにはキリストの生誕を祝うという違いはあるが、
基本的には宗教儀礼そのものなのである。
これはキリスト教と仏教徒の死生観の違いなのだろう。
そしてもう一つ。
クリスマス時期になるとさまざまなキャンドルスタンドが店頭に並び、
家の中でもあちらこちらにキャンドルの火がともされる。
キャンドルに関しては、クリスマスだけでなく日常的に火をともす家庭も多い。
夫にキャンドルに火をともす理由を訊ねてみた。
「キャンドルの火は神に通じる、生命のともし火を絶やさないという意味で、
日本の線香の意味合いにも似たところがあるんだ」という返事が返ってきた。
当たり前のことなんだろうけど、そのとき「なるほど」と随分納得したものだ。
日本ではクリスマスはイベントとしての捉え方がほとんどだが、
ここではやはり一年のうちで最も大きな宗教儀礼なのである。
しかし、こちらでも次第にイベント色が強くなってきていることは否めない。
「みんなクリスマス・スピリットを忘れ始めている」
折りしも夫がボソッと言った言葉がとても印象的だった。
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Commented by 一心万宝 at 2006-01-13 15:00 x
人を思いやり、亡くなった人との繋がりも思い出す。素敵なことだわ。スピリッツって大事やもんな。自分の命がどこからきたのか、そう考えれば自ずとご先祖様は大切にしなきゃならんことはわかるはず。なんか産んでもらったって気持ちって大切なんじゃないでっしゃろか。
あのぉ、本文中、クリスマスライツがこけてまっせ。よろしかぁ。
Commented by avocadowasabi at 2006-01-13 16:29
クリスマス時期の墓地って見たことないですが、そういう風景なんですか。
うちの義父母は熱心なカソリックなんですが、彼らが自分達の両親のお墓参りに行くなんて聞いたことないんですよ。宗派によってもしきたりが違うんでしょうけどね。でも、お墓に埋葬したらはいそれまでよっ、ってのは寂しいですよねぇ。日本ではご先祖様のお墓をほったらかしにしたらバチがあたりますもんね。
Commented by yukarin_luca at 2006-01-13 17:02
なるほど、言われてみると確かに、日本の『お盆』と通じるところがありますね。クマちゃんが言った、『キャンドルのお話』も納得です。日本のクリスマスは完全にイベント化してしまっているから、こういったキャンドルの意味も知らずに過ごしてきました。ESLに通ってる中国人が言ってたんですが、中国ではクリスマスにプレゼントを贈る習慣は無いと言ってました。それを聞いた時に、『あ~、日本は意味も無くプレゼントを贈ってるのかな~??』と思いちょっと恥ずかしかったです。
Commented by genova1991 at 2006-01-13 18:34
あ、そうか~。キャンドルはクリスマスに不可欠ですものね。
なあ~んにも考えない生活云十年を過ごすと、感性も鈍ってしまい、「あ~また、クリスマス。1年たったのか、、」と、歳時記のようにしか思いませんでした。

日本はあまりにも商業ペース化が進んでしまい、元々の宗教性など考えることもないので反省させられます。
Commented by nadeshiko_garden at 2006-01-13 22:02
国を問わず、様変わりを続けて、それがまた新しい文化になるのでしょうか?亡くなった方の魂に捧げる灯はずっと続いてほしいですね。
転倒→点灯?では?
Commented by 小次郎じじ at 2006-01-13 22:36 x
夫にキャンドルに火をともす理由・・・どこの国も形はいろいろありますが、先祖を偲ぶ大切な行事の一つですね。
心静かに先祖を偲ぶのも大切です。生命のともし火を絶やさないという意味で、・・・・・・・だんな様は心の温かい人ですね、
「クリスマス・スピリットを大切にしたいものです」
Commented by maltsmam at 2006-01-14 00:49
お久しぶりです。クリスマス……。そもそも23日が休日ということを忘れ、仕事の段取りが大幅に狂ったなあ。で、飾り付けもせず、ケーキもなく、当然ごちそうもなく、徹夜していました。バカバカバカ。キャンドルはお風呂に入るとき点したくらい……。意味が違いますね。
Commented by lanova at 2006-01-14 03:43
★一心さん_仏教とキリスト教の大きな違いは、亡くなった人への供養が大切な仏教と何はともあれキリストの生誕を第一に考えるキリスト教ということなんでしょうねえ。お葬式でも「死を悲しむのではなく、この人のこれまでの人生を祝福する」という意味が強いんです。えっと、墓地でキャンドルが転倒したら火事になっちゃいますよね(笑)。読み返さずにアップするとこういうことになるわけです。ありがとさんでした!
Commented by lanova at 2006-01-14 03:50
★avocadoさん_そうそう!お墓に対する認識って日本とは随分違いますよね。お墓って単に肉体を埋めるところという感覚ですもの。「お墓にはご先祖様の霊が眠っている」とクマちゃんママに話したら一笑に付されてしまいました。墓石の上を平気で歩くのには、どうしても抵抗感がある私です。これも霊は神様の下に行ってしまうと考えられているからでしょうね。
Commented by lanova at 2006-01-14 03:53
★キャサリンちゃん_ある意味で日本は異文化だろうが他宗教だろうが何でも上手に取り入れてそれなりにアレンジしてしまうのが得意なんだと思います。クリスマスだけでなくバレンタインにしてもそうでしょ?一家に神棚と仏壇が同居しているような国ですから…私はそれはそれで楽しめるものだとは思いますが、本来の意味を知っているのとそうじゃないのとでは大きな違いがあるんじゃないかなって思ってます。
Commented by lanova at 2006-01-14 03:57
★genovaさん_こちらに住み始めたとき、スーパーはもちろんドラッグストアなどでもキャンドル売り場が多いのに最初は驚きました。特にメキシカンマーケットなんかは実に充実してるんですね。メキシカンにはカソリックの人が多いんですが、おそらく毎日の暮らしにキャンドルが欠かせないんだと思います。
でもキャンドルの灯りって電気の灯りと違ってやさしいですよね。ウチも夜になると各部屋やバスルームにはキャンドルを灯してます。
Commented by lanova at 2006-01-14 04:17
★nadeshikoさん_多民族で成り立つこの国ではクリスマスはキリスト教、ユダヤ教はHanucha、アフリカンアメリカンはKuwanzaaになります。最近はそれもあってかMerry Christmas!というあいさつよりHappy Holidaysという挨拶が一般的になってきました。
Commented by lanova at 2006-01-14 04:18
★小次郎さん_クマちゃんは敬虔なクリスチャンなので、やはり本来のクリスマスの意味を大切にしたいと思っているようです。それでもお正月の行事なども彼なりに受け入れてくれてます。11日にはちゃんと鏡開きもしましたよ。でも、さすがに注連飾りなどはしませんけどね。
Commented by lanova at 2006-01-14 04:19
★maltsさん_お久しぶりにいらしゃいませ!12月のエントリーで我が家のクリスマスデコレーションをアップしております。お時間のあるときにでものぞいてみてくださいませね。
Commented by チェリー at 2006-01-14 04:30 x
キャンドルの灯火って心が落ち着きますよね。
うちは義父の遺影は仏壇っぽく飾っているのですが、毎日ろうそくとお線香をたいて、お水とご飯のお供えはしています。
キャンドルは何処でも買えるのだけど、お仏壇には日本の短い白いろうそく! 日系スーパーで購入してます(^^;;。
買い忘れた時にはこちらの色付き、香り付きなどを使うこともあるんだけど、かなり場違いな雰囲気・・・。
キャンドル(ろうそく)もTPOが大切ですね。
Commented by lanova at 2006-01-14 06:58
★チェリーさん_うん、うん、確かにキャンドルとお仏壇用のろうそくはちと違うよねえ。インセントとお線香の違いみたいな…ウチもバスルームやベッドルームにはフレグランスのキャンドルをともしています。この時期は窓を閉めてるから風でどうこうなる心配もないけど、窓を開ける季節はキャンドルはおっかないですね。いつもそこにいるわけではないので…それとキャンドルスタンドもいろいろあってこのコレクションも楽しそうですよね。
Commented by kimiee at 2006-01-14 12:58 x
確かにアメリカ人はみんなキャンドル灯していますよね。
そういう意味があったとは知らなかったです。
綺麗だなと思ってましたが、お線香・・・と思うとなんだか;
Commented by lanova at 2006-01-14 14:10
★kimieeさん_どうしても停電のときの非常用なんて思ってしまいがちですが(笑)…それとこちらの家は日本のように煌々とした全体照明はあまりないですよね。ほとんど間接照明だったり、スポットだったり、手元のスタンドだけだったり…だから余計にキャンドルの存在感もあるのかもしれませんね。
Commented by susie at 2006-01-17 13:58 x
NOVAさん、墓地のことは初耳です。次回は行って確かめてみたいものです。お盆に似ているというのも興味深いです。うちの近所では、クリスマスやハロウィーンの時、キャンドルを窓辺に灯し、それを見せるためわざわざカーテンを開けておくお宅もあります。
Commented by miwa at 2006-01-18 17:30 x
kawaiine!
Commented by lanova at 2006-01-21 12:15
★susieさん_今年のクリスマスには(もう来年のことじゃないから鬼も笑わないですよね)、ぜひ墓地に出かけてみてください。ただ宗派によっては多少の違いはあるかもしれません。
Commented by lanova at 2006-01-21 12:30
★miwa_Arigato!!
Commented by an_idle at 2006-01-22 16:02 x
今、世間を騒がせている耐震偽装犯罪の姉歯建築士も創価学会員です。
そして、その尻拭いに税金を投入しようとしている北側国土交通大臣も創価学会員です。
創価学会の狂信者達は、どこまで身勝手なのでしょうか?
被害者の代表も創価学会員?という情報も読んだ覚えがあります。
創価学会の悪行もいい加減にして欲しいですね。

【参考ブログ】
創価大学出身政治家・北側国土交通大臣が公金を投入したがる理由とは!?
http://ameblo.jp/worldwalker2/entry-10006879677.html
必撮!勤め人 2005年 11月 29日 人命のデフレ(GRD)
http://artisan.exblog.jp/2032542

ついでに

オーストリアが創価学会(公明党)をカルト(セクト)に指定
http://www.lermanet.com/cisar/books/990913b.htm
チリ議会が創価学会(公明党)をカルトに指定
http://www.hrwf.net/html/chile2001.html
ベルギーが、創価学会(公明党)をカルトに指定
http://members.ozemail.com.au/~skyaxe/mahikari.htm

京都 相国寺・金閣寺・銀閣寺・承天閣美術館の公式ホームページ
http://www.shokoku-ji.or.jp/information/activity/shoseki/shoseki04.html
Commented by lanova at 2006-02-03 12:57
★an_idleさん_コメントありがとうございました。でも、私のこのエントリーとはちっとも関係がないように思いますが…
by lanova | 2006-01-12 21:10 | Logbook | Trackback | Comments(24)