Casa de NOVA in Minnesota

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Jan. 11

息子から私たち夫婦へのクリスマスプレゼントはDVDプレーヤーだった。
これまではコンピュータでDVDは観ていたが、
そうするとDVDを見ている間はコンピュータが使えない状態になるし、
DVD-ROMの調子も悪かったので、しばらくDVDは見ることができないでいた。
それを知っていた息子からの実に嬉しいクリスマスギフトだったのである。
そしてコンピュータ不在の間、何本かのDVDを観た。
そのうちの1本がジーン・ハックマン主演の1988年制作の映画、
Mississippi Burning(ミシシッピ・バーニング)。
いずれミシシッピの住人になるわけで、これは以前から観たいと思っていた映画だった。
勤務先の図書館にこのDVDが入り、これ幸いと冬休み中に借り出してきた。
Civil War(南北戦争)のしこりが今も燻り続けているといわれるアメリカ南部。
その南部にあるミシシッピの小さな町で、
1964年に起こった人種差別事件の実話を元にした問題提起の作品である。
KKK(クー・クラックス・クラン)、白人至上主義の集団が
想像を絶するような人種差別を行っていたことは、報道もされているし、
さまざまな書物も出されていて良く知られているが、
それがこうして画像になると、その酷さに愕然としてしまう。
中でもKKKのメンバーの一人である政治家が
「民主主義はアングロサクソン人のためだけにある」と集会で豪語し、
集会に参加している多くの人がそれに大きく賛同しているシーンでは言葉を失った。
アフリカン・アメリカンもマイノリティである。
そして日本人を含むアジア人もマイノリティである。
確かにアングロ・サクソン人はマジョリティかもしれない。
それでも彼らも元はヨーロッパからの移民なのだ。
そういう意味では生粋のアメリカ人はネイティブ・インディアンのみなのだ。
植民地時代にアフリカから奴隷として連れて来られたアフリカンを祖先に持つ
アフリカン・アメリカン。
もし、当時アジア人がその立場だったら、同じような境遇になっていただろうか…
おそらくそうだろう。
現在、KKKは存在しているものの、当時のような活動はしていないという。
確かに表立った活動は耳にしない。
けれど有色人種に対する差別の意識はまだ生き残っているのでないだろうか。
ここLAは移民のとても多い地域で、
アングロ・サクソンよりもそれ以外のマイノリティの合計が上回っているため、
むしろマイノリティ同士での抗争の方が目立っている。
しかし、田舎に行けば行くほど、「こちら」と「あちら」の意識は強い。
ミシシッピの住人になるということは、そういう地盤であるということを肝に銘じておこう。
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Commented by 一心万宝 at 2006-01-12 18:33 x
人は自分より下のものを見つけることで自分の位置をなんとか納得する。だからこそ差別はなくならない。でもKKKはきつそうやからなぁ、気疲れがしそうやねぇ。まあ上手にその土地になじんでおくれやす。

最近は本を読めないんですわ。まったく事業が不振でね。本を読むなら考え事をしなきゃいけないって思ってしまう。純粋に楽しめないのよぉ。
ちょっと前は異形コレクションがお気に入りやったな。数年前の企画物。ホラーシリーズ。現実のほうが怖いぃのにねぇ
なんてかぁ?
Commented by mihayashi6 at 2006-01-12 21:49
日本もグローバルになってきましたが、「人種に対する差別の意識は」なかなか払拭されませんね。
インディアンは追いやられて、地域を指定されてしまって・・・・NDには
インディアン保護地域があった記憶があります。
一緒にパーティーに来た家族もいました。インド人の医師やトルコ人の学者など仲良くしていました。
南部は人種差別が多いのかなあー「カタカナ言葉」じじには頭の体操になりました。
Commented by nadeshiko_garden at 2006-01-12 21:54
思いやりのある息子さんですね。すてきなプレゼント・・・
ミシシッピに移住されることは、希望と共に、そういうこともあるのですね。でも、クマちゃんがいつも一緒だし、それに新しく始まる毎日の方が、ず~っと夢を与えてくれるでしょう?
昔、アリゾナに行ったとき、インディアンの人が住む街に行きました。
知り合いのかたがそこで結婚されていたので・・・
Commented by チェリー at 2006-01-13 00:09 x
Mississippi BurningはDriving Miss Daisy、Fried Green Tomatoesと共に勝手に南部三部作と呼んでいるほど心に残る作品です。
今では当時ほど表立った差別は見られないけれど、昨年のニューオリンズのハリケーン後の状況を見ても分かるように根強い差別(区別)は確実に存在していますね。
Commented by ConnieWest at 2006-01-13 01:20
姐さん(漢字変換ミスではありません)おはようございます。人種差別は当事と比べれば変化があったものの、今でも完治されてませんよね。私が南部の歴史で是非お勧めしたいお話はTo Kill a Mockingbirdです。この本はアメリカの中学生、高校生ならば誰でも読むと言うくらいの本ですので、英語もそんなに難しくありません(たぶん図書館にあるはず)。ディプレッションの時代に起こった、南部独特なモチーフが使われた名作です。私の価値観が変わった一冊でもあります。後はですね、Maya Angelouと言うマルチタレントな作家が書いた、I Know Why the Caged Bird Singsも南部の話ですよん。
Commented by lanova at 2006-01-13 03:07
★一心さん_現在、KKKの主要メンバーがどこにいるのかは私もよくわかりませんが、きっと全米各地にいるんでしょうねえ。実際にはKKKではなくても、「白人至上主義」の人は少なくないと思います。
ところで「異形コレクション」って何?翻訳もの?夢野久作の世界?
Commented by lanova at 2006-01-13 03:09
★mihayashiさん_日本も地域によっては外国人労働者の人たちが多いところがありますよね。そこでは差別を感じる外国人の人も多いと、以前雑誌の記事で読みました。肌の色による差別、言葉による差別は依然なくならないですよね。
Commented by lanova at 2006-01-13 03:12
★nadeshikoさん_公民権運動から50年近くが経ち、今では表面的な人種差別はなくなったかのように見えますが、根強いものがあるようです。現在のミシシッピでは、実際にはどうなのか、数度訪れただけではわかりませんが、きっと暮らしていく中でわかるようなことは、いろいろあるでしょうねえ。あちらに行けば私はマイノリティ中のマイノリティです。何しろそのエリアでは最初の日本人だそうですから…
Commented by lanova at 2006-01-13 03:15
★チェリーさん_南部に限らず、カントリーサイドでは依然、差別は残っているのでしょう。LAではアフリカン・アメリカンとメキシカンのギャングの抗争が絶えませんが、最近はそこにエイジアン・ギャングも加わり、縄張り争いに拍車がかかっているようです。犯罪率トップのLAから見れば、ミシシッピの暮らしは長閑そのものです。インディアナではどうですか?
Commented by lanova at 2006-01-13 03:19
★Connieちゃん_To Kill a MochingbirdもI know why the caged bird singsもしっかり図書館にありますよ。ハードもペーパーバックもそろっています。To kill…はクラスのテキストにもなってるんじゃないかなあ。お薦めにしたがって今度借りてきて読んでみますね。
Commented by kayakay at 2006-01-13 05:53 x
Mississippi Burning(ミシシッピ・バーニング)。
最近私もTVですが、見ました。

ショックです、皆さんのコメント。

KKKはミシシッピーで発生したわけじゃないし
実話を元にしたあの映画は対比をはっきりさせる為に誇張されたものだし。

ミシシッピー内で元kkkメンバーが昨年逮捕されたりもしてますが。

田舎が殆どをしめるミシシッピーでは個々の偏見は少ないかと思ってます。
全州住んだわけじゃありませんが
私が感じたのは皆さん非常に礼儀正しいということです。

レイシストを気にしすぎだと人間関係もうまくいかないと思ってます。
ひとそれぞれ違うので、個々で嫌な思いをすることはもちろんあると思いますが、それはどこに住んでも一緒だと思います。

すぐお隣のテネシーメンフィス内でブラックからの差別の方が醜いです。

ニューオリンズも問題を摩り替えようとして差別だと叫んでるように感じてます。
現に同じようにハリケーンの被害にあった
ミシシッピーの沿岸沿いの人たちは、白人・黒人・アジア人関係なく
救援がくるまでお互いに助け合ってました。
Commented by kaykay at 2006-01-13 05:55 x
つづき

田舎なこの州に住んで大好きなわけじゃありませんが、
素朴な人々に触れて
なんだか不器用で保守的な人たちが、声高に主張しないから
悪者にされてる感じがしてます。

田舎な人たちは白人・黒人関係なく助け合い親切です。

未だにそのようにしかこの州を見てない人達が多いんですね。
悲しいです。
Commented by ponzu_77 at 2006-01-13 07:19
この間こちらの宗教系コメディドキュメンタリーで潜入KKK事務所!が
やってました。笑 重い面から描かれることが多いけれども、軽いタッチで取材されていたのがとても印象的でした。でもインタビュワーがジューイッシュの人(でも見た目アングロサクソン)なので、「KKKには入れません」と言われてた。

オーストラリアだから一歩下がって見れるのかもしれないね。
Commented by lanova at 2006-01-13 14:19
★Kayちゃん_Kayちゃんもこの映画観たんですね。
ミシシッピに住んでいるKayちゃんとしては、また違った見方、感じ方もあったかと思います。
ただアメリカに住んでいアメリカ人が、日本のことを何一つ間違いなく知り、理解しているかというと決してそんなことはないんじゃないかと思います。
まして映画という制作物の中で描かれたものが、現実以上のインパクトや印象を観るものに与えるのは否めないですよね。
私もまだ2回しかミシシッピは訪れていませんが、2回ともミシシッピに住んでいる人たちにはとても友好的な印象を受けました。とても気さくでどこでも声をかけてくれました。都会のLAでは考えられないことです。
どこで暮らしても個人的に「合う・合わない」はありますよね。
むしろ他民族との混じり合いがないほど閉塞的になる場合だってあるでしょう。
昨年のハリケーンの問題は、さまざまな情報が流れていて私は正直言ってよくわかりません。ただ人種の問題ではなく、持つものと持たざるもので復興に大きな違いが出ていることは確かではないでしょうか。
Commented by lanova at 2006-01-13 14:23
★Kayちゃん_続きです。私は田舎生まれの田舎育ちです。途中、東京暮らしも10数年経験しましたが、やはり田舎の方が性に合っているように思います。
だからまた田舎暮らしが始まるのは、ある意味でとても楽しみなんですよ。
あの映画は今から40年前の出来事で、今はあの時とは随分変わっていると思います。ただ若いアメリカの歴史の中でああいう事件があり、「平等と自由」を標榜し、それを獲得するまでの過程での出来事として、より多くの人に知ってもらうということでは意味のあることではないかなあと思うんですが、どうでしょうか?
Commented by lanova at 2006-01-13 14:27
★ponzuちゃん_こちらのテレビでも宗教番組は多いですよ。各宗教別のチャンネルもあるくらいです。でもそれをお笑いネタにしたのって見たことないなあ(私が見てないだけかもしれないけど)。この宗教番組って人気が高いんですよ。それだけ信仰心を持った人がいるということなんでしょうね。
無宗教、無信仰が強い日本では考えられないかもしれないけど…
Commented by nadeshiko_garden at 2006-01-13 21:55
長女がAZのPhoenixに住んでいたとき、日本人がいなくて私たちが行ったときもじろじろ見られました。珍しかったのでしょうか。
長女は、仕事も日本人には、ないといっていました。折りしも日本よりもアメリカの景気がとても悪い時代だったということもあったのでしょうが・・・もう20年も前のことです。
Commented by lanova at 2006-01-14 04:01
★nadeshikoさん_娘さんがPhoenixにいらしたのはそんなに前のことだったんですね。今はアリゾナ大に留学している日本人も多いようですし、日本人コミュニティもあるようです。今は能力とやる気さえあれば人種には関係なく仕事につける時代です。ただ永住権、市民権の有無が関係してくる場合も多いですけどね。あ、もちろん英語は必須なわけで、これが私にとっては一番大きなハードルです。
Commented by チェリー at 2006-01-14 04:14 x
インディアナでは表立っての人種間抗争が報道されるということはまだ経験していないけれど、何処の地域でもあるように徐々にヒスパニック系移民が増えてきているようです。それにともなって労働者階級の職の奪い合い、加えて自動車産業が低迷していることもあり、こういうことが火種となる可能性はここにもあると思います。
同じ州でも地域によって人種構成も年収平均も全く違うので、自分の生活圏だけを見ているとそんなことは感じないのですけど。
アメリカでは・・・、○○州では・・・、と一括りにできないですからね〜。
Commented by lanova at 2006-01-14 04:23
★チェリーさん_まったくその通りです。広大なアメリカでは国を単位に語るのは至難の業ですね。州にしても同様です。CAだけで日本と同じ大きさがあるくらいですから…このLAだけで見てもエリアごとに大きな違いがあります。一昨年でしたか、マイノリティの中でアフリカンアメリカンとラティーノの位置が逆転しました。英語よりもスパニッシュがより多く話されているような気さえします。
Commented by miwa at 2006-01-18 17:29 x
Hii!!! Happy New Year!
Kotoshimo yoroshiku! :)
Well I can't read some of the kanji on this, but hopefully I'm reading some of it right.. haha I have to practice my Japanese!
That's nice that you guys got a dvd player, and I haven't seen that movie yet, but it sounds interesting! Actually all my music is about political issues, so in my music I talk about histories and cultures, and about human rights, for all of us minorities, because a lot of it still goes on today! I hope you can come to our peace vigils one day! Well I'm thinking of visiting you this week or next week! so hope to see you guys soon!! Love ya!
Commented by lanova at 2006-01-21 12:29
★miwa_I'm so glad to hear from you. We haven't seen for a long time. My working time changed since this week, but weekend is my day off, so you can come to see us, and I'm gonna lend the DVD "Mississippi Burning" to you. See you soon. Love ya.
by lanova | 2006-01-11 23:59 | Logbook | Trackback | Comments(22)