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Casa de NOVA in Minnesota

lanova.exblog.jp

Jul. 31

年甲斐もなく声を上げて泣いた。
朝、起きていつものように朝顔の花を数え、蕾の膨らんでいた花の咲き具合いを見ていた。
そして大きな丸いプランターを見たとき、一瞬凍りついてしまった。
このプランターはInstant Bouqueという種を蒔いていて、16種類の花が咲く。
既に花を咲かせているものもあれば、まだ蕾のものもある。
16種類のうちで最も大きく鮮やかなのがひまわりだった。
昨日、見たときは、「明日には満開の花になるなあ」というほど花は八分咲きだった。
ところが!
その花が、花のすぐ下のところでカットされていたのだ。
ひまわりだけではなく、他にも2、3本の花が同じように鋏か何かで切られていたのだ。
声もなく立ちすくむだけだった。
もし、花が好きな人ならこんな切り方はしないだろう。
茎の下の方から切って、花瓶に生けるのだろうけど、このように花のすぐ下を切ってしまえば、
花もすぐに枯れてしまう。
だれが、何のために…というよりもここまで一生懸命育ててきたのを、
いとも簡単に切って連れ去られてしまったのが悲しかった。
庭があるわけではない。
決して広い花壇があるわけではない。
猫の額ほどの花壇を手入れして、種を蒔き、季節ごとの花を咲かせている。
それでも充分なスペースではないから、いくつものプランターを使って花を育てている。
朝に夕に水をやり、雑草を抜いて、肥料をやって、慈しんで育てている。
それなのに…
悪意のある悪戯か意地悪かわからない。
でも、人の心のわからない人間がやったのだろう。
しばらくして部屋に入ってから、悲しくて悲しくて、声を上げて泣いた。
腹が立つよりも悔しいよりも、ただ悲しかった。
夕方、頭を切られたようなひまわりの茎がそこにあるのがたまらなくて、
茎の下の方から切り取り、たっぷり水をやった。
満開になった花をみてあげられなくて、ごめん…
by lanova | 2005-07-31 23:59 | Logbook