Casa de NOVA in Minnesota

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Jul. 9

2002年3月、中学の卒業式の翌日に息子は私とともに渡米した。
その翌日に現地高校への転校手続きを済ませ、
9年生(高校1年生)の学年が終わろうとするところに編入。
手続きには同行したものの、転校1日目からは一人で登校。
さぞかし心細かったことと思う。
英語好きだった長男の影響を受けて、小学校入学と同時に英語塾に通い始めていたが、
所詮日本の英語塾は受験を目的としたものであり、実際の日常会話とは
程遠くかけ離れているのだが、それなりに英語には親しんでいたのだと思う。
しかし、実際に英語しか通用しない場所で高校生活を送るのは、
本人にとって想像以上の厳しさがあったと思う。
編入当初、知り合いの日本人の保護者から、
「多分規定の年数で卒業はできないと思う。何年か余計に通わないと無理だ」と言われた。
まあ、それならそれで仕方ない、
余計に通うことで得ることもきっと多いのだろうしと思うことにした。
しかし、息子は一つとして単位を落とすことなく、
規定の年数で6月23日、めでたく高校を卒業することができた。
在学中はバスケットボール、バレーボールのチームで活躍した。
こちらの高校では、だれでも簡単にチームに入れるわけではなく、
毎年トライアウトを受けてパスしなければプレーできない。
なおかつそれにパスしても成績が平均点以下だと、そこで落とされてしまう。
彼は決して上位の成績ではなかったが、常に平均点はクリアしてプレーをすることができた。
またそうしてスポーツの仲間がいたことも、
彼の高校生活を支える大きな存在だったのだろう。
しかし、最初の1年は本当に辛かったようだ。
そのときには何も言わなかったが、卒業間近になって、
英語が下手なことをバカにされたり、笑われたりしたという。
生徒だけでなく、先生からもからかわれたこともあったそうだ。
負けん気の強い息子は、親にはそんなそぶりをチラとも見せなかったし、
また余計な心配もかけたくなかったのだろう。
ところが今はどうだ!
アメリカ生まれの日系人に間違えらるほど、彼の英語は達者になった。
だれとでも平気で話し、時々私のために通訳までしてくれるようになった。
6月23日午後6時から、フットボールスタジアムで開かれた卒業式には
多くの人たちが訪れた。
我が家も夫の母と妹、私の両親と彼らの友人、
そして息子の友人2人と私たち夫婦の計9人で参加。
総勢600人以上の卒業生の名前が呼び上げられ、
壇上で校長先生から卒業証書を受け取る。
息子の名前が呼ばれたときもあちこちで彼の名前をコールする声が聞こえた。
私も負けじと息子の名前を呼ぶ。
清々粛々とした日本の卒業式とは大違いである。
実に陽気で賑やかだ。
義務教育の終わりは、子どもたちにとって親元から自立する第一歩であり、
また親にとっても子どもを手放す第一歩にもなる。
歓声の上がる中で無事に卒業式を終え、
私たちの待つ元へやってきた息子が最初にhugしてくれたのが私だった。
あっけらかんとした卒業式の時にはなかった感無量の思いがこみ上げてきた。
15歳でまったく未知の世界に飛び込み頑張ってきた息子。
多くの人の支えが合ったことも忘れないでほしい。
本当によく頑張った。
きっと夫も同じ気持ちでいたのだと思う。
We are really proud of you, my son, and thank you very much.
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Commented by Marrrsan at 2005-07-10 13:12
アメリカの卒業式って明るくっていいですね。
しかもちゃんと全員の名前呼んでじきじきに卒業証書をもらえるし。待っている人は大変だけど卒業する本人にはいい思い出です。普段私の名前をまともに発音できる人は少なかったのですが、卒業式で名前を読み上げた人は間違いなく正しく発音したのには驚きました。
Commented by まき at 2005-07-10 13:14 x
胸があつくなりました。 彼は彼なりに辛かったし悔しかったと思います。 でも母達に心配をかけたくない!の思いで頑張れた。  心身共に独り立ちしてて偉いなぁ~!!! 誇れる息子さんですね!!!! 
Novaさんの幸せ者~~~~♪♪♪ (*^3^)/~♪
Commented by soylista_y_bonita at 2005-07-10 15:34
子は親の鏡って言いますからね、ボクちゃんもきっとNOVAさんが頑張る姿をしっかり見ていたのだと思いますよ。

自分の十代の頃を思い出してみてもそうなんですが、なんか自分一人で大きくなったみたいな気がしてましたが、本当に沢山の人が支えていてくれているおかげで自分は生かされているんだ、ということを忘れないでほしいと私も自分の息子に対して願っています。
Commented by maltsmam at 2005-07-10 20:47
lanovaさん、お久しぶりです。しばらくさぼっていたのです。へへへ。
息子さんのお話、なんだか読んでいて、鼻の奥がグズグズしちゃいました。精神的に自立しているってこういうことなのかなあ。素敵な息子さんをお持ちですね。
Commented by himawari_August at 2005-07-11 00:56
私も読んでいて鼻の奥がつーんとしました。
頑張った僕ちゃん、見守っていたNOVAさんとクマさん。
家族それぞれが頑張ってきたことの証の日でもあったかもしれないですね。
僕ちゃんは次なる世界でも頑張りを見せてくれるのでしょうね!
ともかく、僕ちゃん、ご卒業おめでとうございます!
Commented by lanova at 2005-07-11 01:32
ま~さん_この日卒業式に出席してくれた息子の友だちに日本の卒業しきってどんなのかを話したら、目を白黒させて驚いてました。物事の「終わり」に対する概念がまったく違うんでしょうね。両親たちもアメリカの陽気な卒業式が気に入ったようですよ。私も息子のおかげでいい経験ができました。
Commented by lanova at 2005-07-11 01:41
soylistaさん_当初渡米するのは、彼が日本の高校を卒業してからと思ってたんですが、本人がアメリカの高校に行きたいと強く願っていたこともあって中学卒業と同時の渡米だったんです。だから彼としても絶対に音を上げたくなかったんでしょう。決して楽な3年間ではなかったはずです。でもね、もし私一人で渡米してたら音を上げてたのは私の方だったかも…なんて思ったりもしてます。ホント、支え支えられですよね。
Commented by lanova at 2005-07-11 01:47
maltsさん_お久しぶりでした。「怒涛の2週間」にはさまざまなことがありましたが、私にとって最大の出来事はやはりこの卒業式だったの。日本の学校での卒業式ではハンカチ握り締め、ウルウルでしたが、こちらは風船に花束を抱えての賑やかさでした。幼い頃から「自立」「自己責任」の訓練を受けて成長するアメリカの子どもたちは、この日を境に大人の仲間入りです。ただし、お酒は21歳からだけどね!
Commented by lanova at 2005-07-11 01:48
まきちゃん_当然、この3年間にはティーンネージャー特有のトラブルもいろいろありました。ボクちゃんはそのたびに学んできたんだと思います。やっぱ、そういうときの対処の仕方も日本とは考え方も違うわけで、そのたびに右往左往してたのは、私の方だったかも…この日、私はHappy momでした!
Commented by lanova at 2005-07-11 01:52
himawariちゃん_ボクちゃんは早速カレッジのサマークラスに通いはじめています。その合間にバイトもして、時には友だちと遊んで、忙しい限りですが、若さというエネルギーは何でも可能にしちゃうんだよね。今は、自活するためにその資金をせっせと貯めようとしているようです。思わず日本式にその準備に手を貸したくなるの私です…
Commented by genova1991 at 2005-07-11 06:35
おはようございます。
明るい華やかな卒業式が息子さんの心に忘れられない思い出として残るのでしょうね!もちろん母上にも!!大変な努力をして卒業されたのですから、大喜びの門出の1歩です。
☆*・。☆Congratularions!☆。・*☆
これから先の人生も3年間をやり通したという自信がきっと支えてくれるでしょうね。本当におめでとうございます。
Commented by m-s-t-pink at 2005-07-11 10:23
いいですね☆
とても心暖まり、かつやる気の出てくるお話しでした。
この月曜日に読めて良かったです。
頑張ろうっと^^
Commented by のぶさん at 2005-07-11 11:19 x
 NOVAさん コメント有り難うございます。
娘の演奏も無事に終わりました。娘に失敗しなくて良かったなあ というと1回だけ、間違ったという。でも 素人の自分にはわからへんかったでえ と言うと、安心したみたいだ。
Commented by ponzu_77 at 2005-07-11 12:47
小ボクちゃんおめっでとーーーーー!!!
子供の可能性って本当、無限大なんだなぁと思います。
これからもこの調子でドンドン進んでいってほしいものですなぁ。
Commented by lanova at 2005-07-11 15:59
genovaさん_ありがとうございます!私も息子のおかげでアメリカの卒業式を体験することができました。奇しくも私のボランティアも終了し、友人から「お母さんも卒業だね」というメールをもらい、「ああ、そうだな。卒業はつまり始まりなんだな」って思ったところでした。早速息子もカレッジの授業が始まったし、私も就職2週目になりました。何事も「経験」は自分自身を肥やしてくれますね。
Commented by lanova at 2005-07-11 16:01
pinkさん_いやあ、そんな風に言ってもらって嬉しいですよ。もちろん順風満帆ではなくて、どちらかと言えば荒波にもまれての航海でしたけどね…まだまだボクちゃんにとっても、また私たちにとっても航海は続いています。晴れの日もあれば雨の日もあって、この卒業式はまさしく大きな「晴れ」の日でした。
Commented by lanova at 2005-07-11 16:04
のぶさん_お嬢さんのピアノの発表会、無事に終わって良かったですね。子どもの晴れ姿が親にとっては一番嬉しいですよね!
Commented by lanova at 2005-07-11 16:07
わいちゃん_Thank you!まだまだ未知なる可能性をいっぱい秘めているので、私も楽しみだよ。でもさ、年齢に関係なく、だれでも可能性ってあるよね。もちろんわいちゃんだって限りない可能性を秘めているだろうし、私だってまだまだこれかから!って思ってます。たとえ「Grandma」と呼ばれようとも…(笑)
Commented by 一心万宝 at 2005-07-11 16:24 x
おめでとう、この言葉は息子さんに。よかったね。NOVAさん
お久しぶりです。思春期にママをハグできる。いい関係やね。
Commented by bluecorn at 2005-07-11 21:52
novaさん、息子さんの卒業、おめでとうございます。息子さん、よくがんばりましたね!それもきっと家族の支え合ってこそのものと思います。いつか我が子にもこういう巣立ちの時が来るのかと思うと、なんか不思議な感じがします。そのときにぬれ落ち葉のように娘からはなれられない、なんてことがないように、子離れしておかなくちゃ(笑)。
Commented by kimiee_5750 at 2005-07-12 05:01
カッコいい・・・。めちゃめちゃ自慢の息子さんですね。
羨ましいです。
ご卒業、本当におめでとうございます。
Commented by lanova at 2005-07-12 07:33
★一心さん_ありがとう!ボクちゃんに代わってお礼申し上げます。息子も私も、渡米したころはhugしたりkissしたりするのって照れてましたけど、今はそれも自然にできるようになりました。う~ん、環境ってすごいものですよ。
Commented by lanova at 2005-07-12 07:41
★blueちゃん_ボクちゃんが生まれたとき、「健康に育ってくれさえすればいい」そう思っていました。それがいつしか親としてのさまざまな欲も芽生え始め…「こんなはずじゃない」と何度、落胆したり、腹を立てたりしたことか…でもまさかアメリカで高校を卒業するなんて、私の中の青写真にはありませんでした。今、彼は自分の足で歩き始めています。これからは彼の背中にエールを送り続けていこうと思っています。
Commented by lanova at 2005-07-12 07:46
★kimieeさん_ありがとうございます!私は大学の卒業式にも出なかったほどで、自分の時には「卒業式」にそれほど思い入れはなかったんですが、いざ子どものことになると格別ですね。2人のボクちゃん、それぞれの卒業式は忘れられないものになっています。
Commented by susie at 2005-07-12 07:51 x
NOVAさん、私もじんわり来ました。子供がいるからこそ味わえる幸せ、経験ですね。うちの子は誰もアメリカについて来ませんでした。さびしいですが、彼ら自身の選択だし正しい選択だとも思います。私も彼らの背中にエールを送り続けます。
Commented by tsurumannen at 2005-07-12 10:58
novaの気持ちが120%入っていて読んでいて本当に感動しました。卒業おめでとう。本当に大変だったと思います。
ぼくちゃんはこれからnovaと競争で新しい道を切り開いてゆくんだね!
Commented by lanova at 2005-07-12 15:22
★susieさん_同じような年代の子どもを持つ母親としてsusieさんに共感していただいて、嬉しく思っています。きっと離れて暮らすお子さんたちのことが気になることと思います。私も大ボクのこと、いつも気にかけています。いくら彼自身の家族を持とうと、私にとってはかけがえのない息子ですものね。同じように私の両親も私を案じてくれているんですよね。
Commented by lanova at 2005-07-12 15:33
★Yoshi_どうもありがとう!ゆーみんの「卒業写真」のような感傷はないアメリカの卒業式だけど、それなりに重みはあって、式が終わって家族や友人とhugしながら涙流してる子はいましたよ。
Commented by maltsmam at 2005-07-12 17:09
何度読み返してもいい。皆さんのコメントとそれに対する lanovaさんのコメントを読みながらまた涙する……。真夏の卒業式。感動は明るく、晴れやかですね。
Commented by lanova at 2005-07-13 03:15
★maltsさん_私もね、こうしてブログで皆さんに祝福してもらってとっても嬉しかったの!Grand daughterの誕生の時にも、結婚記念日のときにもたくさんの祝福をいただきました。喜びを分かち合えるとそれは10倍にも20倍にもなるんですよね。そしてそれがエネルギーとなっていきます。こういうとき「幸せ」だなって心底思いますよ。
Commented by m_seattle at 2005-07-13 15:14 x
すばらしい!!!感動しました。
書かれているように、外国での高校生活決っして楽な3年ではなかったと思います。この3年があるから、息子さんはこれからどんな困難にも立ち向かえるのではないでしょうか。これからの成長がますます楽しみですね。親子二人三脚で成し遂げた偉業に乾杯!
Commented by lanova at 2005-07-13 15:50
★マキコさん_実際は右往左往しながらの3年間だったんですけどね…たまたま教頭先生を以前から知ってたり、多くの先生たちがサポートしてくださったり、保護者の方たちが親切に接して下さったおかげなんですよ。それにやはりクマちゃんの存在は大きかったですね。彼にとってボクちゃんはStep sonなんだけど、彼は「Stepという言葉はいらない」と言って、接してくれました。もちろんそれだけに厳しい面もあったけどね。だから三人四脚、いやもっとかな…
Commented by flyingshack at 2005-07-19 00:08
今頃、過去ログをさかのぼって見させてもらってます。そんな訳ですごく遅くなっちゃいましたがボクちゃん、卒業おめでとう! 受け取った卒業証書は、がんばったボクちゃんはもちろん、お母さん、クマちゃん、家族みんなにとって、とても意味深く、価値あるものでしたね。万歳している気持ち、伝わってきます。(写真をよくよく見たらボクちゃんでした!) 決めるときにビシッと決めたボクちゃん、ほんとうにすごい。「天晴れ」って言いたいですね。
Commented by lanova at 2005-07-19 04:52
★Washyさん_ようこそ&お久しぶり!そうです、ボクちゃん初公開でした(ちゃんと本人の了解済み)。親子と言えども肖像権侵害で訴えられようものでもしたら…なんてこたぁないか。この写真も思いっきり手を上に上げて見当つけてシャッターを押したもので、幸いにもうまく撮れたんでラッキーでした。
Commented by うさぎ at 2007-04-12 10:54 x
素晴らしい卒業式ですね。lanovaさんの気持ちを想うとウルウルしてきます。
息子さんの成長が頼もしいですね。ところで、アメリカは入学式よりも卒業式に
重きがおかれているようで、家族総出で卒業式に行くんですね。
私たちも、「娘から卒業式に来て」と言われても、「夫婦そろって大学院の卒業式に
行くかな~」と、ちょっと引き気味でした。日本人の感覚からするとね。
でも、行ってみてびっくり!世界中から、学生の両親や兄弟、おじいちゃんおばあちゃん
まで来ているのです。行ってよかったと思いましたよ。
こんなこととはつゆ知らず、私たちが行っていなかったら、あまりにも娘がかわいそう
でした。日本の大学を出て5年間働き、自力でアメリカの大学院を卒業したんですもの。
卒業式の日は感無量でした。
Commented by lanova at 2007-04-13 04:45
★うさぎさん_こんな奥深いところまでお越しいただきましてありがとうございます。そうなんです。アメリカは圧倒的に卒業式なんですね。というのも入学はそれほど困難ではないから。高校までは義務教育とはいえ、規定の単位を取得できなかったり、Exit Exam(卒業試験)にパスできなかったりすると卒業できません。青年のときにも200人以上の生徒が、この日に卒業することができませんでした。そして卒業式の時には一人一人に客席から声がかかるんです。本当に旅立ちのときを祝福するセレモニーです。うさぎさんもお嬢さんの卒業式に出席なさって感無量だったことでしょうね。
by lanova | 2005-07-09 14:40 | Logbook | Trackback | Comments(36)