2005年 05月 16日
海の仙人
ここのところ本のページを繰るのが少々滞っていた。
久々に読んだのがこの1冊。
昨年、「袋小路の男」で第30回川端康成文学賞を受賞した絲山秋子の「海の仙人」。
「ファンタジー」という名の神様が登場するこの作品は、ちょっと不思議な感じの小説だ。
現実ではありえないような話…と思いながら読み進めていくと、これはだれの心の中にもある話なんじゃないのかなと思えてくる。
何人かの登場人物がいるが、もしかして一人の人間の中にこのような様々な面があるんじゃないだろうかという気になった。
宗教としての神様ではなく、一人一人が自分の中に「ファンタジー」をも住まわせているんじゃないだろうか。
夏が終わった後の引き潮のような読後感が、私には心地よかった。
海の仙人/絲山秋子(新潮社)
久々に読んだのがこの1冊。
昨年、「袋小路の男」で第30回川端康成文学賞を受賞した絲山秋子の「海の仙人」。
「ファンタジー」という名の神様が登場するこの作品は、ちょっと不思議な感じの小説だ。
現実ではありえないような話…と思いながら読み進めていくと、これはだれの心の中にもある話なんじゃないのかなと思えてくる。
何人かの登場人物がいるが、もしかして一人の人間の中にこのような様々な面があるんじゃないだろうかという気になった。
宗教としての神様ではなく、一人一人が自分の中に「ファンタジー」をも住まわせているんじゃないだろうか。
夏が終わった後の引き潮のような読後感が、私には心地よかった。
海の仙人/絲山秋子(新潮社)
by lanova
| 2005-05-16 20:35
| Book