Casa de NOVA in Minnesota

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Muddy Waters's House

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Juke Joint FestivalでBluesをたっぷり楽しんだ日、
帰り道は別のルートを通ってみようということになった。
この後の約束があるわけではない。
けだるいBluesの余韻に浸りながら、広大な畑の向こうに沈む夕日に向かって、車を西へと走らせた。
そろそろ想定していた場所に出てくるはずなのに、一向にその気配がない。
どうやら道を間違えてしまったようだ。
今はもうだれも住んでいないと思われるミシシッピデルタの典型的な家に出くわした。
かつてはこの質素な家で大勢の家族がにぎやかに暮らしていたのだろう。
ここはStovallというかつては一帯にプランテーションが広がっていたところ。
この家を通り過ぎようとしたら、Blues Trailが目に入った。

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このBlues Trailは何?
車を止めて近づいてみると…
なんと「Muddy Watersの家があったところ」というサインではないか!
シカゴブルーズの父と呼ばれるMuddy Watersがミシシッピの出身だということは知っていたが、
生まれた場所も育った場所も知らなかった。
母親が3歳の時に亡くなり、ここで祖母の手によって育てられたという。

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どんな家に住んでいたかというと、この右側のサインの中にある写真がその家だ。
家というより小屋と呼ぶ方がふさわしいかもしれない。
この家はそのままそっくりDelta Blues Museumに移築されており、
ここではその場所を示しているに過ぎないが、
今から90年前、この同じ場所で綿花畑の向こうに沈む夕日に染まりながら、
泥んこになって遊んでいたMuddyがいたのかと思うと、何だかとても不思議な思いになった。

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90年前、プランテーションの片隅に建てられた小さな小屋の中で、
彼は「シカゴブルーズの父」と呼ばれることを想像していたのだろうか。
どんな人生を思い描いていたのだろうか。
いや、毎日の生活に必死で、夢見ることなんてなかったのだろうか。
いやいや、その日暮らしの気ままさを楽しんでいたのかもしれない。
「そんなこと俺のしったこっちゃないし、ましてやアンタ知ったこっちゃないさ」って
墓の中でMuddyは言ってるに違いない。
西の地の果てに沈む夕日だけは、きっと、90年前も同じだったのだろう…

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Commented by juju3291 at 2010-10-26 20:28
★元気ばば★
コットンベルト地帯
昔の家?
なんだか素敵なものに出会ったような気分になりました。
Commented by TOPS at 2010-10-26 22:26 x
まったくホントにここ暫くは、生活するのがいっぱいいっぱいで
やっとこさ生きてるってのが現実だけど、
この夕陽のPHOTOを見ると、なんだかグッと力がこみ上げてきます。
頑張れる。
もう、もはやBLUESやSOULなんてのは、僕の中じゃ「音楽」・・では
なくなってきています。
Commented by ken-G at 2010-10-27 00:02 x
うはは、こりゃまたスゴイ。 Stovall Plantetion !
十年くらい前まではソコにあったんですよ、たしか。
ぼくはDelta Blues Museum内に移築されたものを見ましたが  。
小屋。。。でした(笑)


Yellow Dog ですね
http://www.mrcusa.net/press/news_m2.html
ココの最下段にちょこっと記載されてます。
ま、南部の鉄道とブルースに関しては、どこでもそれなりに重要なポイントになるのでは。

Commented by Fukuにゃん at 2010-10-27 22:01 x
夕陽の写真、見入ってしまいました。
夕陽の美しさと景色の雄大さと・・・言葉にならない。

リンク ありがとうございます!!!

こちらもリンクさせていただきますね。

Commented by lanova at 2010-10-30 15:21
★元気ばばさん_かつてはこうして南部の綿花でコットンが織られ、綿製品がたくさん製造されていたんですが、今、アメリカでmade in USAのコットン製品を見つけるのは至難の業なんですよ。古き良き時代はアメリカからも消えています。
Commented by lanova at 2010-10-30 15:31
★TOPSさん_<まったくホントにここ暫くは、生活するのがいっぱいいっぱいでやっとこさ生きてるってのが現実だけど>うん、うん。だから余計にBluesが身体の中を震わせるのかもしれません。歌詞が聞き取れなくても、ぐっと胸が締め付けられるような気持ちになってしまいます。これは何だろうって、いつもBluesを聞くたびに思っています。
Commented by lanova at 2010-10-30 15:43
★kenさん_kenさんはMuddyはお好みではなかったですね。私はBluesに決して詳しいわけではありませんが、Muddyの声はすぐわかります。あのMuseumのMuddy人形はちょっと不気味でしょ?
Yellow Dogのリンク、ありがとうございました。あのトレイルのあるBoyleは我が家から20分くらいのところですよ。kenさん、まじに南部の旅、計画してるでしょ?楽しみに待っています。
Commented by lanova at 2010-10-30 15:56
★Fukuにゃんさん_今度ぜひ、一緒に並んでこの夕陽を見ましょう。
実は大地の向こうから上る朝日もそれはそれは美しいのですが、なかなか根性がなくて撮影できません。
リンクありがとうございます。
Commented by mikanpalu at 2010-11-03 21:08
その日暮らしを気ままに楽しむって良いですね
きっと時代がそんな時代だったのですね

私の実家の小さな庭に父が綿花を1本植えていました
子供だったので何これ?って感じでしたが、今思えば、あのほわほわの綿が自然に出来るというのは不思議な感じがします

Commented by lanova at 2010-11-07 13:46
★mikanpaluさん_当時はプランテーション(農場)での暮らしはかなり厳しいものだったんじゃないでしょうか。このMuddyの家にしても家とは呼べない丸太小屋ですもの。
今住んでいるあたりは一帯が綿花畑だったようですが、生産コストが高くつくため、コメやとうもろこしの栽培に切り替えているところが多いようです。
by lanova | 2010-10-25 21:37 | Music | Trackback | Comments(10)