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Casa de NOVA in Minnesota

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Sweet Home

夫の母が住むインディアナに出かけたのは、昨年の秋のことだった。
そのときに義父が作ったオットマンをもらって帰ったのだが、実はこのとき、オットマンだけでなく、
トラックいっぱいになるほどのものがインディアナからミシシッピの我が家へと運ばれてきた。

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それがこのゲストルーム用のセット一式。
このベッドは35年前に義母が、家族のように親しく付き合っているアーミッシュの家具職人Peterに頼んで作ってもらったもの。
余計な装飾を一切排除したどっしりしたつくりではあるけど、そっけなさは微塵もなく、
むしろそのシンプルさの中に木のぬくもりが感じられる。
そして義母が大切にしてきたことをうかがわせるしっかり磨き込まれた光沢。
ドレッサーもサイドテーブルも長い時が刻み込まれている。
キルトのベッドスプレッドは義父と義母が二人でこしらえたものだという。
晩年は癌を患っていた義父は家の中で過ごすことが多くなり、
義母と一緒にこうしてキルトや編み物などをして過ごしたのだそうだ。
義父と義母はどんなことを話しながらピースワークをしたのだろうか。
古い布はそんな二人の会話をずっと聞いてきたのだろう。
このベッドセットが収まったゲストルーム、普段は使うことのない部屋だけど、
心がうつむきかけたときにはこの部屋に入る。
柔らかな空気に包まれて、また顔を上げることができる、ここは魔法の部屋のようだ。





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はじめてインディアナのを訪れたのは2004年のことだったが、
そのときからアーミッシュの家具やキルトにすっかり魅了されてしまった。
昨秋もアーミッシュビレッジを訪れ、ふと入った家具屋で見つけたこの椅子。
どうしてもほしくなった。
お尻がすっぽり乗っかり、実にすわり心地がいい。
自由に方向も変えられるし、キッチンのカウンターの中にあれば本当に重宝する。
たとえばガーリックの皮をむいたり、餃子あんを包み込んだりするとき、
ちょいと腰掛けるのに便利この上ない。
一人のランチの時だって、この椅子に座ってカウンターの中で済ませることができる。
何と言っても手作りのぬくもりがやさしい。
こうして少しずつアーミッシュの家具が増えていく。
本当に一つずつだ。
だからこそ、愛しいのかもしれない。
作り手の思いがそうであるように…

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by lanova | 2009-03-29 01:12 | House